チームの18得点中15点を2トップで叩き出している。
昨シーズンの2部リーグではふたり合わせて41得点をマークし、舞台をプレミアに移しても、ディーニーがイガロのゴールを演出した5節スウォンジー戦(1-0)からペースアップ。16節までにチームの18得点中15点をこのふたりで叩き出している。
両者のコンビをかつての「オーウェン&ヘスキー」に例えたのは、解説者のティエリ・アンリだ。イガロは裏に飛び出すスピードを持ち、フィニッシュは左右両刀を使い分ける「点取り屋」。そのイガロの得点の影にはディーニーの働きがある。
2、3年前までは「大砲」然としていたCFは「献身的な巨人」へと成長を遂げた。16節サンダーランド戦(1-0)で生まれたイガロの10ゴール目も、アウトサイドでDFを背負いながらタメを作ったディーニーのキープに端を発している。クラブ史上初のプレミア3連勝をもたらす決勝点となった。
その偉業も、14節ではヴァーディーのプレミア連続得点新記録、続いてチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドを下したボーンマスの連続金星の話題に埋もれてしまった。
だが勇気ある4-4-2の前線で、プミレアの新たな名コンビがチームを牽引するワトフォードは、立派な注目株だ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
両者のコンビをかつての「オーウェン&ヘスキー」に例えたのは、解説者のティエリ・アンリだ。イガロは裏に飛び出すスピードを持ち、フィニッシュは左右両刀を使い分ける「点取り屋」。そのイガロの得点の影にはディーニーの働きがある。
2、3年前までは「大砲」然としていたCFは「献身的な巨人」へと成長を遂げた。16節サンダーランド戦(1-0)で生まれたイガロの10ゴール目も、アウトサイドでDFを背負いながらタメを作ったディーニーのキープに端を発している。クラブ史上初のプレミア3連勝をもたらす決勝点となった。
その偉業も、14節ではヴァーディーのプレミア連続得点新記録、続いてチェルシーとマンチェスター・ユナイテッドを下したボーンマスの連続金星の話題に埋もれてしまった。
だが勇気ある4-4-2の前線で、プミレアの新たな名コンビがチームを牽引するワトフォードは、立派な注目株だ。
文:山中忍
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。