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J3今治加入内定の“帝京コンビ”横山夢樹&梅木怜。なぜ2人は高卒でプロ入りを決めたのか? 全く異なる決断の経緯【インタビュー】

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年05月05日

大きな刺激となった兄の姿

横山は帝京でストライカーとして存在感。強いフィジカルと突破力が光る。写真:安藤隆人

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 帝京ではストライカーとして前線で存在感を放つ横山は、フィジカルが強く、突破力もあるため、今治ではボランチとしてプレー。最前線で身体を張ったり、一発の抜け出しを狙うプレースタイルから、「フォワードよりもたくさんボールに触れるし、後ろからボールを受けてターンしたり、ドリブルで仕掛けてパスやシュートを狙うプレーもしたりできて本当に楽しかった」と、新たなポジションで自分の特長を発揮するとともに、自身の可能性も感じられた。この高い適応力も大きく評価をされて、正式オファーを掴み取った。

「もともと僕は高校を卒業してからプロに行きたいと思っていましたが、今の僕がいきなりJ1に入って活躍することは難しいと思いましたし、そのビジョンは描けませんでした。それに兄が実際にJ3からJ1に這い上がって行った姿を見ているので、評価をされているところに行って努力をしたほうが、道が切り開かれると思ったんです」

 横山の兄は現在、サガン鳥栖でプレーするU-20日本代表FWの歩夢。3つ年上の兄は東海大高輪台高でスカウトの目に留まり、2021年に松本に加入すると、1年目から出番を掴み、昨年はJ3リーグで11ゴールをマークして大ブレイク。今年、2カテゴリー昇格となるJ1の鳥栖へ完全移籍を果たすと、U-20日本代表のストライカーとしてもU-20アジアカップでU-20W杯出場権獲得に貢献した。

 現在は負傷し、長期離脱中となっているが、高卒プロの決断を下して一気に道を切り開いて行った兄の姿は大きな刺激になった。
 
 さらに横山の魅力は、自分自身でしっかりと考えて判断できる部分にあった。「兄の活躍を羨ましいと思ったり、悔しいと思ったりすることはありましたが、『それなのに自分は』というネガティブな気持ちになることはありませんでした。比較を自分ですることはありませんでした」と語るように、兄に対して劣等感は持たず、素直に這い上がって行った姿勢に刺激を受けた。

 そのうえで、「僕の将来のビジョンとして海外に行きたいという気持ちがあります。そう考えた時に、大学に進むとプロの世界に触れるのが4年遅れてしまう。そうなると海外のチャンスも減ると思っていたので、なるべくなら高卒でプロに入って経験を積みたいと思っていたので、かなりこだわっていました」と自分の人生を真剣に考えたうえでの覚悟はすでに出来上がっていた。

 だからこそ、今治からのオファーを断るという選択肢はなかった。

「昔から自分の意思で決めることも大事にしています。なので、兄には相談をしませんでした。父親も『お前が決めたことなら反対をしない』と言ってくれたので、すぐに決めることはできました」
 
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