攻撃面に関しての持論は「ゴールは水物」
ただ指揮官による偉大なコンセプトがあったとしても、それを実践できる選手たちがいなければ、“絵に描いた餅”になる。そのリスクを回避するため、強化トップの原靖フットボールダイレクター(以下、原FD)は、編成前に黒田監督が志向するサッカーの“プレゼン資料”の提出を要求。その資料に加えて、原FDが岡山で4シーズンにわたってチーム強化に携わってきた経験値をミックスさせ、近年のJ2の傾向を踏まえながら選手編成を整えた。
編成上のポイントは多岐に渡るが、“黒田流として”特筆すべき点は、CBと2列目の選手の顔触れだろう。CBの人選基準は180センチ超の長身タイプで、空中戦やクロス対応の強さが必須事項。またセットプレーでの得点力を計算できることも加味された。
なお2列目の選手は、プレス強度とその連続性を担保できる人材であることが最低基準。これは後半の強度が低下しやすい時間帯に選手を入れ替え、プレス強度の水準を引き上げることも計算に入れた措置だ。さらに2列目の選手は、原FDによるアイデアのもと、J1や海外へ、いつ引き抜かれても不思議ではない逸材をラインナップしていることも特筆すべき点だろう。
このように、黒田監督は守れるチームの構築に絶対の自信を持っている一方で、攻撃面に関しての持論は「ゴールは水物」という言葉に集約される。そのため、点を取る作業は突出した個に頼るといった“割り切り”も辞さない。
編成上のポイントは多岐に渡るが、“黒田流として”特筆すべき点は、CBと2列目の選手の顔触れだろう。CBの人選基準は180センチ超の長身タイプで、空中戦やクロス対応の強さが必須事項。またセットプレーでの得点力を計算できることも加味された。
なお2列目の選手は、プレス強度とその連続性を担保できる人材であることが最低基準。これは後半の強度が低下しやすい時間帯に選手を入れ替え、プレス強度の水準を引き上げることも計算に入れた措置だ。さらに2列目の選手は、原FDによるアイデアのもと、J1や海外へ、いつ引き抜かれても不思議ではない逸材をラインナップしていることも特筆すべき点だろう。
このように、黒田監督は守れるチームの構築に絶対の自信を持っている一方で、攻撃面に関しての持論は「ゴールは水物」という言葉に集約される。そのため、点を取る作業は突出した個に頼るといった“割り切り”も辞さない。
カタール・ワールドカップのスコアラーであるデュークや、爆発的なスピードが武器のエリキら、J2では規格外と目される強力FWの存在が、指揮官の持論を後押しする。
コンビネーションの成熟に余白を残す開幕当初は、シンプルにデュークやエリキの個性を活かすアプローチが目立つ。その結果、町田はここまで連勝を重ねられている側面があるため、主将の奥山政幸は「分かりやすい個としての強みを使いながら攻守ともに上手くやれている」と話す。
もっとも、デュークにしても、エリキにしても、中東や中国など、マネーゲームではどうしても分が悪い国のクラブとの競合が避けては通れず。2人を獲得するために莫大な人件費が掛かったことは想像に難くない。
【PHOTO】遂に新体制「黒田ゼルビア」が開幕!大注目の初陣を飾った町田ゼルビア指揮官、黒田剛監督を特集!
コンビネーションの成熟に余白を残す開幕当初は、シンプルにデュークやエリキの個性を活かすアプローチが目立つ。その結果、町田はここまで連勝を重ねられている側面があるため、主将の奥山政幸は「分かりやすい個としての強みを使いながら攻守ともに上手くやれている」と話す。
もっとも、デュークにしても、エリキにしても、中東や中国など、マネーゲームではどうしても分が悪い国のクラブとの競合が避けては通れず。2人を獲得するために莫大な人件費が掛かったことは想像に難くない。
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