• トップ
  • ニュース一覧
  • 黒田剛監督が率いる町田、なぜ強い? “三位一体”のチーム作りが結実「5節、6節は分岐点。無失点勝利が必要」

黒田剛監督が率いる町田、なぜ強い? “三位一体”のチーム作りが結実「5節、6節は分岐点。無失点勝利が必要」

カテゴリ:Jリーグ

郡司 聡

2023年03月18日

攻撃面に関しての持論は「ゴールは水物」

就任1年目の黒田監督は勝利至上主義を注入。ディテールにこだわる守備面の整備は1つの特長だ。写真:鈴木颯太朗

画像を見る

 ただ指揮官による偉大なコンセプトがあったとしても、それを実践できる選手たちがいなければ、“絵に描いた餅”になる。そのリスクを回避するため、強化トップの原靖フットボールダイレクター(以下、原FD)は、編成前に黒田監督が志向するサッカーの“プレゼン資料”の提出を要求。その資料に加えて、原FDが岡山で4シーズンにわたってチーム強化に携わってきた経験値をミックスさせ、近年のJ2の傾向を踏まえながら選手編成を整えた。

 編成上のポイントは多岐に渡るが、“黒田流として”特筆すべき点は、CBと2列目の選手の顔触れだろう。CBの人選基準は180センチ超の長身タイプで、空中戦やクロス対応の強さが必須事項。またセットプレーでの得点力を計算できることも加味された。

 なお2列目の選手は、プレス強度とその連続性を担保できる人材であることが最低基準。これは後半の強度が低下しやすい時間帯に選手を入れ替え、プレス強度の水準を引き上げることも計算に入れた措置だ。さらに2列目の選手は、原FDによるアイデアのもと、J1や海外へ、いつ引き抜かれても不思議ではない逸材をラインナップしていることも特筆すべき点だろう。

 このように、黒田監督は守れるチームの構築に絶対の自信を持っている一方で、攻撃面に関しての持論は「ゴールは水物」という言葉に集約される。そのため、点を取る作業は突出した個に頼るといった“割り切り”も辞さない。
 
 カタール・ワールドカップのスコアラーであるデュークや、爆発的なスピードが武器のエリキら、J2では規格外と目される強力FWの存在が、指揮官の持論を後押しする。

 コンビネーションの成熟に余白を残す開幕当初は、シンプルにデュークやエリキの個性を活かすアプローチが目立つ。その結果、町田はここまで連勝を重ねられている側面があるため、主将の奥山政幸は「分かりやすい個としての強みを使いながら攻守ともに上手くやれている」と話す。

 もっとも、デュークにしても、エリキにしても、中東や中国など、マネーゲームではどうしても分が悪い国のクラブとの競合が避けては通れず。2人を獲得するために莫大な人件費が掛かったことは想像に難くない。

【PHOTO】遂に新体制「黒田ゼルビア」が開幕!大注目の初陣を飾った町田ゼルビア指揮官、黒田剛監督を特集!
 
【関連記事】
【森保ジャパン26人の最新序列】三笘をベンチに置く理由はない。1トップは3人が横一線と見る
【U-22代表最新序列】最前線はJ開幕2戦連続弾の細谷が軸。主力候補不在のSBで期待したいのは…
「余裕をかました日本が敗退」冨樫ジャパンの準決勝敗北を韓国メディアがバッサリ!「油断した代償は大きかった」【U-20代表】
「サッカーの本来あるべき姿があった」オランダ人記者が30年ぶりのJリーグ取材で受けた“驚き”とは? 「エールディビジとは全く違う」
「Jリーグの雰囲気は熱烈すぎた」中国人記者が神戸対浦和を生観戦し驚愕!「日本が強いのには理由がある」と感銘を受けた光景とは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ