選手個々の“矯正”から始めることも厭わず
4節を終えて、3勝1分。プロ集団を初めて率いる黒田剛監督が、就任1年目からJ2優勝を公言するなか、早くも“黒田ゼルビア”は得失点差により首位に立った。
勝点で並ぶ大分や秋田がチーム作りの継続性を活かしている一方で、新体制の町田だけが異質に映る。町田が首位に立った理由とは。その要因を紐解けば、クラブ、強化、コーチングスタッフが織りなす“三位一体”のチーム作りの成果が浮き彫りとなった。
青森山田高で一時代を築いた黒田監督は、プロリーグで優勝経験のない町田に“勝利至上主義”の考え方を注入することから始めた。メインのチームコンセプトは「勝つイコール守れること」(黒田監督)。指揮官はまず計算が立つ守備面の整備から着手。シーズンの総失点を30失点以下にとどめるために、選手個々の“矯正”から始めることも厭わなかった。
それは相手と正対した際の身体の向きから始まり、相手に詰め寄る距離や間合い、そしてセットプレーにおける壁の作り方まで、ディテールに及んだ。特に個々の対応に関しては、仮に前年までの悪い癖が染みついていれば、それを除去する作業にも取り組んだ。
さらにエリキをミッチェル・デュークとの2トップに組み込むため、エリキに対しては毎週10分程度の映像をもとに、プレスの掛け方をレクチャーするほどの徹底ぶりだ。
勝点で並ぶ大分や秋田がチーム作りの継続性を活かしている一方で、新体制の町田だけが異質に映る。町田が首位に立った理由とは。その要因を紐解けば、クラブ、強化、コーチングスタッフが織りなす“三位一体”のチーム作りの成果が浮き彫りとなった。
青森山田高で一時代を築いた黒田監督は、プロリーグで優勝経験のない町田に“勝利至上主義”の考え方を注入することから始めた。メインのチームコンセプトは「勝つイコール守れること」(黒田監督)。指揮官はまず計算が立つ守備面の整備から着手。シーズンの総失点を30失点以下にとどめるために、選手個々の“矯正”から始めることも厭わなかった。
それは相手と正対した際の身体の向きから始まり、相手に詰め寄る距離や間合い、そしてセットプレーにおける壁の作り方まで、ディテールに及んだ。特に個々の対応に関しては、仮に前年までの悪い癖が染みついていれば、それを除去する作業にも取り組んだ。
さらにエリキをミッチェル・デュークとの2トップに組み込むため、エリキに対しては毎週10分程度の映像をもとに、プレスの掛け方をレクチャーするほどの徹底ぶりだ。
またチーム全体にはインテンシティや切り替えの重要性を徹底的に注入。指揮官のそうした姿勢は「切り替え0秒」や「失ったあと3秒は追い回す」といったフレーズにも集約されている。
その結果、現状の町田は4試合で1失点。唯一の失点に関しても、ただの1失点で終わらせないために、「たかが1失点を10失点や20失点に匹敵するほどの重みに変えられるように」と、失点の重みを選手たちに説き伏せた。
そして翌節の水戸戦の終盤。黒田監督は3-0の状況にもかかわらず、5バックへの布陣変更を決断し、クリーンシートでの勝利にこだわった。「やはり勝っていくチームはそれ相応のしたたかさがあり、中途半端で終わるわけにはいかない」とは黒田監督の弁である。
【動画】町田が3発完勝! 3連勝で首位奪取の水戸戦ハイライト
その結果、現状の町田は4試合で1失点。唯一の失点に関しても、ただの1失点で終わらせないために、「たかが1失点を10失点や20失点に匹敵するほどの重みに変えられるように」と、失点の重みを選手たちに説き伏せた。
そして翌節の水戸戦の終盤。黒田監督は3-0の状況にもかかわらず、5バックへの布陣変更を決断し、クリーンシートでの勝利にこだわった。「やはり勝っていくチームはそれ相応のしたたかさがあり、中途半端で終わるわけにはいかない」とは黒田監督の弁である。
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