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「プレミアで最高の選手になった」なぜウーデゴーは今季に急成長できたのか。関係者が語る“2つの要因”【現地発】

カテゴリ:海外日本人

エル・パイス紙

2023年03月14日

アンチェロッティが評価したウーデゴーをマドリーはなぜ手放したのか?

ジャカ(中央)とともにキャプテンとしてチームをまとめ上げている。(C)Getty Images

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 ウーデゴーの並外れた資質は、サポート、フリーラン、パスといった何の変哲もないプレーにおいても確認することができる。24歳にして、持ち前の攻撃の形を作る能力を有能な武器に変える技術において、最も効率的な選手となった。軽薄さも微塵もない。さらに技巧的なプレーが要求されるとき、手の形に変形させた左足は外科手術の執刀医のような精度をデザインする。

 アルテタ監督は「彼が持っている才能を発揮してくれると思っていた」と評価するとさらにこう続けた。「プレーに臨む姿勢、献身性、学習意欲はいずれも信じられないレベルだ。良いことが起こっているのは当然のことだ。マーティンは今、素晴らしい時を迎えている。試合を決める働きを見せ、違いを生み出している」。

 ガブリエル・ジェズス、ガブリエウ・マルチネッリとともに、ウーデゴーはチームメイトのレベルを上げるための文脈を作っている。しかもその2人とは異なり、繊細かつ美しい操作でスペースを作り出し、ファンを感嘆させる。
 
 もっとも、カルロ・アンチェロッティはこの活躍に驚いていないようだ。監督に近い関係者筋によると、彼は2021年のプレシーズンの時点ですでに、ウーデゴーこそがマドリーの中で最もポテンシャルが高いMFだと察知していたという。しかし当時、フェデリコ・バルベルデのプロモーションとキリアン・エムバペの獲得のための資金調達に躍起になっていた上層部は、4000万ユーロで売却に踏み切った。ちなみにそのうち3500万ユーロはエドゥアルド・カマビンガの獲得資金に充てられている。

 ウーデゴーは、同じく『The Players Tribune』でその古巣についてこう語っている。

「16歳の選手の才能に賭けてくれたマドリーには感謝の気持ちしかない。でも僕は落ち着ける場所、本当の家が必要だった。それをロンドンで見つけることができた」

 かくしてウーデゴーは、マドリディスモが夢見た蘭の花をプレミアの庭で咲かせている。

文●ディエゴ・トーレス(エル・パイス紙)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。
 
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