• トップ
  • ニュース一覧
  • 「プレミアで最高の選手になった」なぜウーデゴーは今季に急成長できたのか。関係者が語る“2つの要因”【現地発】

「プレミアで最高の選手になった」なぜウーデゴーは今季に急成長できたのか。関係者が語る“2つの要因”【現地発】

カテゴリ:海外日本人

エル・パイス紙

2023年03月14日

9番目のプレーメーカーであると通告される

プレミア首位のアーセナルを力強く牽引するウーデゴー。(C)Getty Images

画像を見る

「イスコに憧れていた」

『The Players Tribune』におけるこの告白は、16歳の時にレアル・マドリーを行き先に選んだ理由を打ち明けるマーティン・ウーデゴーの困惑を示している。ノルウェー人にとって、クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースといったチームの花形選手は二の次だった。しかしそのアイドルと同じく、その後マドリーで辛酸をなめる日々が待っていた。

 2021年夏、カルロ・アンチェロッティ監督はクラブの命を受けてウーデゴーに、ポジション争いの序列において9番目のプレーメーカーであることを通告した。憧れのイスコよりも下だった。居場所を失ったウーデゴーが求めた新天地は、アーセナルだった。16-17シーズンを最後に、チャンピオンズリーグの舞台から遠ざかるなど長く低迷していたが、今シーズン、ドランメン生まれの司令塔に牽引され、開幕から快進撃を披露。現在プレミアリーグの首位を走っている。

 フットボールにおいて最も陳腐で誤った決まり文句は、すべての監督が口にするものだ。彼らは戦術的なスキームは「単なる数字」と主張する。とはいえ所詮は相手を混乱させるため、説明を省くための口実だろう。でなければ、ウーデゴーのパフォーマンスがわずか1年でこうも変わったことの理由を説明できない。
 
 4-2-3-1においてコルセットを巻いたように動きを制限され、試合という列車に乗るのに四苦八苦し、散発的にしか存在感を発揮できなかったメディアプンタが4-3-3にシステムを変更した今シーズンは圧倒的な輝きを放ち続けている。アーセナルで働くあるコーチは、「アルテタが採用する4-3-3を追い風にウーデゴーは生まれ変わった。プレミアで最高の選手になった」と評価する。

 ヨーロッパに範囲を広げても、今シーズン、これほどまでに成長を遂げた選手は見当たらない。ウーデゴーのプレーを見守ってきた関係者は、その進化を2つの要因に求める。

 1つ目は心理的なもので、ガブリエウ・ジェズスの存在とリンクしている。マンチェスター・シティから加入したこのブラジル人ストライカーは、ジョゼップ・グアルディオラに植え付けられた練習や試合の1分1秒に最大のエネルギーをもって向き合うという疲れを知らない精神を、ガナーズのドレッシングルームに伝播させた。

 2つ目の要因はポジションで、ミケル・アルテタ監督がチームに課した戦術的秩序の厳しさから説明できる。昨シーズンまでは、グラニト・ジャカとトーマス・パーテイによるダブルボランチを中心にすべてが回っていたが、2人はゲームメイク力に限界があり、1トップの背後でプレーし、その周辺でボールを受けるウーデゴーへの負担が自ずと増していた。しかし4-3-3の導入を境に、ウーデゴーとシャカがボックスからボックスまでの中盤を仕切り、トーマスがワンボランチとして後方をカバーするといった具合に役割分担が明確になった。

【動画】冨安の痛恨ミスから失点→反響を呼んだ主将ウーデゴーの行動
【関連記事】
「全盛期のナスリのように変貌した」冨安健洋の左SB起用に絶賛相次ぐ!「戦術理解力、多才さ、知性が際立つ」
「トミヤスにはショックを受けた。本当にひどい」冨安健洋の“不調”を英国記者が指摘「10点満点中3点だ」
「みんなが顔を上げろと言ってくれた」冨安健洋がマンC戦の痛恨ミスを回想。厳しい現状については「ホワイトが良いプレーをしているから、我慢しないと…」
「反則レベルで可愛すぎる」なでしこ岩渕真奈が披露した“黒スポブラ姿”が反響!「ボクサーと勘違いするほどスリム!」
「すぐに外すべき」“三笘被害者の会”にまた一人…翻弄されたリーズの古参DFにまさかの不要論!「ミトマが恐怖に陥れた」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ