【東京V】昨季20位から8位に躍進も… あと一歩昇格プレーオフに届かなかった理由

カテゴリ:Jリーグ

海江田哲朗

2015年11月26日

ルーキーの三竿、チーム得点王の南などアカデミー育ちの若手が戦力を底上げ。

ルーキーの三竿(写真)など、アカデミー出身の若手と外部の血を融合させる狙いは概ね上手くいったが、誤算は外国籍選手の補強にあった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 敗色濃厚となった後半アディショナルタイム。前に上がれと手を振り上げてチームを鼓舞していたのはルーキーの三竿だった。
「まだ終わってないのに弱いところを見せるのはダサい。それだけです」
 
 三竿は開幕から中盤の底に定着し、39試合に出場。この試合も鋭い読みを利かせてボールを奪い、ピンチの芽を何度も摘み取った。時折、あ然とするような凡ミスはあるが、「勝負の縦パスが通らないならまだしも、自陣のパスミスは話にならない」と本人も自覚しており、やがて粗は消えるだろう。持ち前の恵まれた体躯、クレバーなディフェンスに加え、技術、フィジカルはさらに向上する。将来の飛躍が色濃く匂う大器である。
 
 今季の東京V、ピークは夏だった。5連勝で自動昇格も射程に収める3位までポジションを上げた。以降、勢いを徐々に失っていったが、下馬評の低さを覆し、一躍昇格の有力候補までのし上がったのは事実だ。
 
 チームの得点ランクのワンツーを南(10点)と高木大輔(7点)の若手が占め、個々の選手の成長は目覚ましいものがあった。全体的に見て、戦力の底上げは着実に行なわれている。アカデミー育ちの選手に、外部の血を融合させる狙いも概ね上手くいった。
 
 これは竹本GMを中心とする強化部が優れた仕事をした証左である。目立った誤算は、外国籍選手の補強が思ったほどの効果を上げられなかったことだ。
 
 
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