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まだやり残したことがある。焦りはない。「レイソルでタイトルを」そして「得点王を狙っていきたい」【パリの灯は見えたか|vol.1細谷真大】

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2023年02月08日

周りとのコンビネーションも成熟

昨年のU-21代表の欧州遠征では課題を感じつつも、一定の手応えも得た。写真:佐藤博之

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 今オフ、新たな取り組みをしたわけではない。「自主トレは自分でやっていました。グラウンドを借りて基礎的なトレーニングをずっとやって、あとはジムに行ったりするぐらい」。特筆すべきチャレンジはしていないが、愚直に自分と向き合った。「サッカーは好きでやっているので、そういった部分ではコツコツ続けられている」という幼少期から変わらない姿勢で。

 あとは個人の成長を加速させ、いかに納得できるような成績を残せるかが。クラブでのプレーが自身の成長に繋がるし、そうでなければ大岩ジャパンのメンバーにも残れない。「選ばれ続けたいという想いがあるので、レイソルで結果を残し続けたい」と言葉に力をこめる。

 特にパリ五輪の予選がスタートする代表チームではシビアな戦いが続く。だからこそ、細谷にはストライカーとしてより決定的な仕事が求められる。大岩監督のもとで1年間プレーし、手応えは十分。「監督から求められていることは、自分の中で理解してプレーできている。本当に違和感なくやれている」。周りとのコンビネーションも成熟しており、1年間一緒にプレーしてきたことで、連係面も大きく向上した。
 
 4-3-3の最前線でファーストディフェンダーとしての役割はもちろん、ゴールを奪うパターンもバリエーションが増えつつある。代表では今まであまり決めてこなかった、セットプレーからヘディングで奪うゴールもあった。

 だが、目に見える結果が残せなければ意味がない。他の選手にエースストライカーの座を取って代わられる可能性も決して小さくないだろう。「気が抜けない。常に危機感を自分は持っていますし、怪我で離脱しないようにコンディションにも常に気を配って意識しながらやっていかないといけない」と本人が言い切るように、自分の立場は決して安泰ではない。

 その一方で、チームの主軸としての責任が増したのは事実だ。その重さは本人も理解している。「日の丸をつけて戦う以上は、本当に責任を背負わないといけない」。そうした言葉からも、1年前と比べて自身が置かれている状況が、まるで違うことを理解している様子が見て取れる。「俺が俺が、ではない。チーム全員でひとつの目標に100%で向かっていけたらいいと思う」と話すように、チームのことにも目を配っている。

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