「アノエタに新たな神が誕生した」“復讐劇”を完結させた久保建英にソシエダ番記者が最大級の賛辞! 物議を醸したセレブレーションは「長く記憶されるだろう」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

ミケル・レカルデ

2023年01月17日

SNSにはファンによる「疑ってすまなかった」という懺悔コメントが

ユニホームを脱いで、スタンドのファンと喜びを分かち合ったゴールパフォーマンスには「ルールでは退場」との意見も。(C)Getty Images

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 セルロトがほぼファーストチャンスをゴールに結びつけた後の前半37分だった。起点となったのは、シルバの素晴らしいボール奪取からだった。虚を突かれたビルバオ守備陣をタケは魔法のような2つのタッチで料理した。その最初のタッチでダニエル・ビビアンを股抜きで骨抜きにし、間髪入れずに鋭く正確なシュートを突き刺した。相手GKのウナイ・シモンは何もできずただ立ち尽くすだけだった。

 ユニホームを脱いで、さらにスタンドのところまで行ってファンと喜びを分かち合ったその後のセレブレーションを巡っては、ビルバオ方面では2枚のイエローカードで退場させられるべきだったと主張する意見も飛び交っているが、チュリウルディンのファンの間では、絵になる男によるゴラッソに相応しい歓喜のシーンとして長く記憶されるだろう。

【動画】「魔法のような2つのタッチ」ソシエダ番記者が絶賛!久保建英がダービーで決めた華麗な股抜きからのゴラッソ
 後半も、試合を決定づけたのもタケだった。ニコ・ウィリアムスの不用意なバックパスを巧みに予測してカットすると、ドリブルでペナルティエリア内に侵入。ジェライ・アルバレスに後ろから少し押されると、その勢いに任せて倒れた。主審はこのプレーを決定機阻止に値すると判断し、一発退場を宣告 その後のPKをミケル・オジャルサバルが冷静に沈め、この時点でほぼ勝負は決した。

 76分、スタジアム中にスタンディングオベレーションが巻き起こる中、タケは交代でピッチを後にした。翌日、SNSにはファンによる「疑ってすまなかった」という懺悔コメントが溢れた。シーズン開幕前にタケがオリンポス山に立つと想像したものは果たしてどれだけいるだろうか。アノエタに新たな神が誕生したことを印象付ける爽快な復讐劇だった。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

【動画】倒れた久保建英にビルバオDFが詰め寄って激怒! 敵将も怒りを露わにしたPK獲得シーン
 
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