攻撃を活性化させたのは19歳の新鋭MF
とはいえ、攻撃は湿りっぱなしだった。開幕から5試合で5得点しか挙げられず、エースのハリー・ケインも6節までノーゴールと極度の不振。原因は、ダイアーの中盤起用にあった。
中盤の守備強化を一手に引き受けたものの、元来はDF。ボールが落ち着かず、とりわけネガティブトランジション(守→攻の切り替え)の局面で手間取った。コンビを組む相棒もライアン・メイソン、ナビル・ベンタレブ、ムサ・デンベレと日替わりで、序盤戦は指揮官の苦悩ぶりが窺えた。ボールを欲しがってクリスティアン・エリクセンがトップ下から中盤の底に位置を下げ、それに引きずられて前線での孤立傾向を強めたケインも、2列目やサイドに流れてのプレーが増加。攻撃の連動性は乏しく、昨シーズンに見られたゴール前の迫力はすっかり影を潜めた。
そんな攻撃の手詰まり感を払拭したのが、新加入の19歳デル・アリだ。開幕からコンスタントに出場機会を得て、5節のサンダーランド戦で初スタメン。つづく6節のクリスタル・パレス戦でダイアーのパートナーに指名されると、以降はファーストチョイスとして定位置を確保した。突出しているのがカバーエリアの広さで、中盤のあらゆる局面に顔を出してはフォローし、技巧あふれるキープからパスワークを促進。彗星のごとく現れた大型MFがチームアタックの潤滑油となり、エリクセンとケインの位置をぐっと押し上げ、スパーズが持つ本来の破壊力を喚起したのだ。
中盤の守備強化を一手に引き受けたものの、元来はDF。ボールが落ち着かず、とりわけネガティブトランジション(守→攻の切り替え)の局面で手間取った。コンビを組む相棒もライアン・メイソン、ナビル・ベンタレブ、ムサ・デンベレと日替わりで、序盤戦は指揮官の苦悩ぶりが窺えた。ボールを欲しがってクリスティアン・エリクセンがトップ下から中盤の底に位置を下げ、それに引きずられて前線での孤立傾向を強めたケインも、2列目やサイドに流れてのプレーが増加。攻撃の連動性は乏しく、昨シーズンに見られたゴール前の迫力はすっかり影を潜めた。
そんな攻撃の手詰まり感を払拭したのが、新加入の19歳デル・アリだ。開幕からコンスタントに出場機会を得て、5節のサンダーランド戦で初スタメン。つづく6節のクリスタル・パレス戦でダイアーのパートナーに指名されると、以降はファーストチョイスとして定位置を確保した。突出しているのがカバーエリアの広さで、中盤のあらゆる局面に顔を出してはフォローし、技巧あふれるキープからパスワークを促進。彗星のごとく現れた大型MFがチームアタックの潤滑油となり、エリクセンとケインの位置をぐっと押し上げ、スパーズが持つ本来の破壊力を喚起したのだ。