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【采配検証】温情派の一面を捨て去った森保監督の“変貌”。職責は全うも…世界と渡り合うための明確な方向性は提示できず【W杯】

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年12月06日

「新時代」の到来は予感させたが…

三笘は延長戦で鋭い長距離ドリブルから惜しいシュートを放つなど存在感を示した。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 今では黄金期を謳歌しているフランスだが、長期化した低迷期を経て新時代の扉をノックしたのは1978年アルゼンチン大会だった。1次リーグで、優勝したアルゼンチン、次回大会優勝のイタリアと同居し、いきなり連敗で敗退が決まったが、ミシェル・プラティニらを中心とした創造性に満ちた攻撃力がインパクトを与え、4年後、8年後には連続してベスト4。彼らの時代には世界の頂点に立てなかったが、世紀末には初優勝を飾り、歴史は現在へと連なっている。

 今大会の森保監督は、立派に4年に一度のテストには合格した。しかもドイツやスペインを下してのグループステージ首位通過なので、花丸付きの成績だ。だが反面、どうやって日本が世界に伍していくのか、という明確な方向性を提示するまでは至らなかった。あるいは根底には、まだ対等に渡り合うのは難しい、という冷静な判断があった。
 
 優勝経験を持つ圧倒的な格上の強国を下したことで紛れもなく「新時代」の到来を予感させたが、この戦い方の先に頂点が見えてくるという展望までは持てなかった。

 ただし代表監督の役割は、あらゆる指導環境を経て育ってきた選手たちを効率的に活用するリレーのアンカーのようなものなので、職責は全うした。むしろこの先の道を切り拓くのは全国の育成に携わる指導者で、そういう意味でも最も重要なカギを握るのは技術委員会なのだと思う。

文●加部究(スポーツライター)

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