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【バイタルエリアの仕事人】Vol.21 興梠慎三|あふれ出る恩師ミシャへの強い思い。5年ぶりのタッグ、来年はタイトルを取らせてあげたい

カテゴリ:連載・コラム

野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

2022年10月29日

良い監督なのにタイトルの数が少ないのがずっと気になっている

興梠が恩師と仰ぐミシャこと札幌のペトロヴィッチ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 札幌の指揮官は、ミシャの愛称で知られる名将ペトロヴィッチ。2006年の来日以降、サンフレッチェ広島や浦和を率いて、18年に札幌の監督に就任した。3チームすべてで、攻撃的な個性際立つサッカーを展開してきた。

 興梠は、浦和に移籍した13年から17年の途中までペトロヴィッチ監督のもとでプレー。その間、すべての年で二桁得点をマークしている。

 5年ぶりの“共闘”となった仲。興梠は、指揮官をどのように見ているのか。

――◆――◆――

 正直、ミシャが札幌の監督でなかったら、移籍はしていないです。浦和で引退するという気持ちのほかに、移籍するならミシャのチームという思いがありました。

 僕がミシャの一番好きな点は、自分のサッカースタイルや哲学を変えないところ。対戦相手に合わせようともせず、相手についてのミーティングもあまりしない。「自分たちがやっていることをやれば絶対に勝てる」という考えです。
 
 たくさん学ばせてもらいましたが、中でも「攻撃が最大の武器」が僕にとっては大きかったです。鹿島から浦和に移籍した後にプレースタイルが変わりましたし、僕の技術の幅を広げてくれて、感謝しています。

 ミシャのサッカーをしていると、自分たちがボールを持つ時間が長くなり、相手陣内のペナルティエリアへの侵入回数も多いので、自分は決定力が大事だと思っていましたし、たくさん点を取れるようになりました。

 日本に来て17年目のミシャは、広島時代のJ2優勝と、浦和時代にルヴァンカップを取っていますが、少ない。あんなに良い監督なのに、タイトルの数が少ないのはずっと気になっていました。浦和の頃もチームメイトと「ミシャのためにタイトル」が合言葉でしたが、なかなか取らせてあげられなかった。

 札幌に来たので、ミシャにタイトルを取らせるチャンスが生まれました。J1も天皇杯もルヴァンカップも「優勝したい」というと、「そんなに簡単じゃないよ」と言われてしまいます。でも、タイトルを目ざさないとやっている意味がないと思います。チーム一丸でタイトルに挑みたいです。
 
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