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「ベストパフォーマンスならどんな相手にも勝てる」カップ戦“2冠”に挑む広島の指揮官スキッベの確信【インタビュー】

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2022年10月15日

監督を務めるうえで最も大切にしていること

試合後は勝っても負けても、ピッチ上で円陣を組む。熱が冷める前に、収穫と課題を共有するためだ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 シーズンが進むにつれて着実に勝点を積み重ねていったが、20節の横浜戦から23節のFC東京戦までは4試合勝利がなかった。苦しい時、立て直しに向けて重要視したのは「原因の見極め」だった。

「天皇杯4回戦(対群馬/1-0)が入った連戦期間中に何人かコロナ陽性者が出た影響が大きかったです。ただ、それはどのクラブも苦しんでいるので言い訳にはできないし、FC東京戦は試合終了間際に不用意なボールロストから失点して1-2で敗戦と、負け方が悪かった。一方で横浜戦は、スコアは0-3ですが、広島が勝ってもおかしくない試合展開でした。とにもかくにも結果に一喜一憂せず、収穫と反省点の整理に努めました」

 指揮官が口にした反省点とは?

「プレッシング強度の低下ですね。なので選手には『相手にクロスを上げさせないくらい高い位置からプレスをかけよう』と話をしました」

 これにより、全勝した8月の公式戦ではクロスからの失点が減少。またポゼッション率も、前述した4戦勝利なしの期間中は3試合で相手より下回ったが、8月のリーグ4戦は3試合で敵を上回った。

「それもプレス強度を見直した効果ですね。プレッシングが緩かったから相手のボール保持率が上がりましたが、再び果敢にボールを奪いに行けるようになったので、私たちのポゼッション率が高まりました」
 
 そして9月に入ると、ルヴァンカップの準決勝でアビスパ福岡を退け、10月には天皇杯の準決勝で京都に競り勝つ。リーグ戦では優勝の可能性は消滅したものの、32節終了時点で3位と上々の成績だ。親しみやすい人柄でも愛される57歳が、監督を務めるうえで最も大切にしていることとは?

「喜びです。なので選手がポジティブでいられる指導を心がけています。例えばGKが股を抜かれて失点したり、FWが至近距離のシュートを外すような安易なミスは、本人がよく反省しているので、私はネガティブなアプローチをしません。

 J1の25節、3-2で勝利したアウェーの柏戦で、(荒木)隼人がオウンゴールしましたね。ミスした時に選手は『監督はなんて言うんだろう』と気にする。だから私は隼人に『素晴らしいゴールだったぞ』とあえて冗談を言いました。

 見事なゴールだったから思わず褒めちゃいましたよ(笑)。冗談はさておき、あの失点シーンではGKの(大迫)敬介がオウンゴールした隼人をすぐ励ましたのは素晴らしかったし、隼人自身もミスから切り替えて、その後は相手にゴールを許さなかった。そこは評価したい」
 
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