• トップ
  • ニュース一覧
  • “泥臭く戦うこと”をテーマに、U-17アジア杯予選を逞しく戦い抜く。「甘さたっぷり」だった若き日の丸戦士が示した確かな成長【U-16代表】

“泥臭く戦うこと”をテーマに、U-17アジア杯予選を逞しく戦い抜く。「甘さたっぷり」だった若き日の丸戦士が示した確かな成長【U-16代表】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2022年10月13日

一戦毎にゲーム内容は良化

フィリピン戦で2得点、ヨルダン戦でも1得点の道脇。「チームとして4連勝、無失点で一次予選を終えることができ、チームとして成長できた」と振り返る。写真:佐藤博之

画像を見る

 不安は見事に的中してしまった。フィリピンとの初戦は3−0で勝利も、決して褒められる内容ではなかった。相手の粘り強い守備に加え、初戦の緊張によって消極的な姿勢が顔を覗かせてしまう。前半の終盤に先制点が入るまではヒヤヒヤする展開で、FW徳田誉(鹿島ユース)も「(今まで対戦してきたチームとは違って)相手がいつもやってこないようことをやってきたので、その難しさを感じた」と浮かない表情を見せていた。

 とはいえ、こうした学びを得られるのも国際試合だからこそ。2戦目のトルクメニスタン戦では球際の攻防に競り負けず、ゴール前を固めてきた相手をしっかり崩して7−0の大勝。「1試合ごとに成長するというところで、前の試合から改善した部分が大きかった」と森山監督も選手たちの成長ぶりに目を細める。スマートに戦うのではなく、何がなんでも勝ってやるというような必死さが見られたのは成長の証だった。

 残り2試合は今予選でライバルと目されていたチームとの対戦。森山監督もここからが、選手たちの真価が問われると見ていた。

「シリアはトルクメニスタンよりも出力や球際があって、苦手なロングボールのバトルを好んでくるので日本としてはやりにくい。向こうは中3日でピンピンの状態できて、向こうも負けたら終わり。相当死に物狂いでくるのは分かっているので、僕らにとっては一番成長するチャンス」
 
 シリアとの一戦でも少なからず危ない場面もあったが、相手の迫力のあるカウンターにしっかり対応しながら、攻撃陣も早々に先制点を奪うなど誰もが貪欲にゴールを狙い続けた。「選手が自分たち自身で盛り上げて、戦う雰囲気に持っていくことができている」と森山監督が認めるほど、意識に変化が見られるようになった。試合は3-0で完勝した。

 3戦目を終えた時点で予選突破が確定し、迎えたヨルダンとの最終戦。相手は2位での突破を目ざして、なり振り構わずに戦ってきたが、我慢をしながらゴールを重ねて2−0で勝利。球際でバチバチくる中東勢に対し、一戦毎にゲーム内容を良化させられたからこそ、最後の試合もしっかり勝利を手繰り寄せられた。

 大会序盤は球際の攻防で競り負け、思わず記者席から声を上げてしまうシーンもあり、今でも頼りなさは少なからずある。だが、選手たちが“戦う意識”をピッチで表現できるようになったのは収穫だ。
 
【関連記事】
「始まりから神回確定」「鎌田を左?」ラモス瑠偉がW杯メンバー26人を独自選出、意外なチョイスに反響!
「もう二度と来ない!」カタールW杯は大丈夫? 炎天下の徒歩移動、スタジアムは蒸し風呂状態、飲み物を求めトイレの水を…テストマッチは課題だらけ
「可愛さの破壊力すげぇ」「セクシー」なでしこ岩渕真奈が眩いビキニ姿を披露! 熊谷紗希とバカンスを楽しむ様子が反響
“2m”の超大型ストライカー木吹翔太。「もしかしたら大化けするかも」と指揮官も期待。泥臭く戦えるかがカギ【U-16代表】
「誰よりも懸ける想いがあった」祖母の命日に決めた直接FK弾。U-16代表FW名和田我空は大切な家族の想いを胸に新たなスタートを切る

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト シーズンラストの決定版
    5月16日発売
    2023-2024シーズン
    欧州5大リーグ
    BEST PLAYER
    元選手・識者たちが徹底討論!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ