一戦毎にゲーム内容は良化
不安は見事に的中してしまった。フィリピンとの初戦は3−0で勝利も、決して褒められる内容ではなかった。相手の粘り強い守備に加え、初戦の緊張によって消極的な姿勢が顔を覗かせてしまう。前半の終盤に先制点が入るまではヒヤヒヤする展開で、FW徳田誉(鹿島ユース)も「(今まで対戦してきたチームとは違って)相手がいつもやってこないようことをやってきたので、その難しさを感じた」と浮かない表情を見せていた。
とはいえ、こうした学びを得られるのも国際試合だからこそ。2戦目のトルクメニスタン戦では球際の攻防に競り負けず、ゴール前を固めてきた相手をしっかり崩して7−0の大勝。「1試合ごとに成長するというところで、前の試合から改善した部分が大きかった」と森山監督も選手たちの成長ぶりに目を細める。スマートに戦うのではなく、何がなんでも勝ってやるというような必死さが見られたのは成長の証だった。
残り2試合は今予選でライバルと目されていたチームとの対戦。森山監督もここからが、選手たちの真価が問われると見ていた。
「シリアはトルクメニスタンよりも出力や球際があって、苦手なロングボールのバトルを好んでくるので日本としてはやりにくい。向こうは中3日でピンピンの状態できて、向こうも負けたら終わり。相当死に物狂いでくるのは分かっているので、僕らにとっては一番成長するチャンス」
とはいえ、こうした学びを得られるのも国際試合だからこそ。2戦目のトルクメニスタン戦では球際の攻防に競り負けず、ゴール前を固めてきた相手をしっかり崩して7−0の大勝。「1試合ごとに成長するというところで、前の試合から改善した部分が大きかった」と森山監督も選手たちの成長ぶりに目を細める。スマートに戦うのではなく、何がなんでも勝ってやるというような必死さが見られたのは成長の証だった。
残り2試合は今予選でライバルと目されていたチームとの対戦。森山監督もここからが、選手たちの真価が問われると見ていた。
「シリアはトルクメニスタンよりも出力や球際があって、苦手なロングボールのバトルを好んでくるので日本としてはやりにくい。向こうは中3日でピンピンの状態できて、向こうも負けたら終わり。相当死に物狂いでくるのは分かっているので、僕らにとっては一番成長するチャンス」
シリアとの一戦でも少なからず危ない場面もあったが、相手の迫力のあるカウンターにしっかり対応しながら、攻撃陣も早々に先制点を奪うなど誰もが貪欲にゴールを狙い続けた。「選手が自分たち自身で盛り上げて、戦う雰囲気に持っていくことができている」と森山監督が認めるほど、意識に変化が見られるようになった。試合は3-0で完勝した。
3戦目を終えた時点で予選突破が確定し、迎えたヨルダンとの最終戦。相手は2位での突破を目ざして、なり振り構わずに戦ってきたが、我慢をしながらゴールを重ねて2−0で勝利。球際でバチバチくる中東勢に対し、一戦毎にゲーム内容を良化させられたからこそ、最後の試合もしっかり勝利を手繰り寄せられた。
大会序盤は球際の攻防で競り負け、思わず記者席から声を上げてしまうシーンもあり、今でも頼りなさは少なからずある。だが、選手たちが“戦う意識”をピッチで表現できるようになったのは収穫だ。
3戦目を終えた時点で予選突破が確定し、迎えたヨルダンとの最終戦。相手は2位での突破を目ざして、なり振り構わずに戦ってきたが、我慢をしながらゴールを重ねて2−0で勝利。球際でバチバチくる中東勢に対し、一戦毎にゲーム内容を良化させられたからこそ、最後の試合もしっかり勝利を手繰り寄せられた。
大会序盤は球際の攻防で競り負け、思わず記者席から声を上げてしまうシーンもあり、今でも頼りなさは少なからずある。だが、選手たちが“戦う意識”をピッチで表現できるようになったのは収穫だ。