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【今だから言える15年夏の超極秘話⑦】ミランがコンドグビア争奪戦に敗れた原因は内部抗争だった?

カテゴリ:ワールド

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2015年10月10日

ガッリアーニはいわばルーカスを返り討ちにした。

策略に気づいたからか、ルーカスを追い出したガッリアーニ。ただ、この副会長はすでにミランにとって老害との声も少なくない。(C)Getty Images

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 一方、このモンテカルロでのダービーに続いて、ジャクソン・マルティネスを巡るアトレティコ・マドリーとの争奪戦にも敗れたミランは、ガッリアーニのパートナーとしてこれらの移籍オペレーションを主導していたルーカスと距離を置くようになる。
 
 実際、その後のルイス・アドリアーノカルロス・バッカの獲得交渉は、ガッリアーニがルーカス抜きで進めたものだった。
 
 そもそも不可解だったのは、コンドグビアがいたモナコとも、ジャクソンが所属していたポルトとも関係が深いルーカスがついていながら、ミランが続けざまに争奪戦に敗れたことだ。
 
 しかし後から考えてみると、その背後にはミランのメルカートの主導権を巡るルーカスとガッリアーニの暗闘があったのではないかと思われる。
 
 ルーカスが今夏のメルカートでアドバイザーとしてガッリアーニと行動をともにするようになったのは、ミランの株式の48%を買い取ることで、シルビオ・ベルルスコーニと合意している「ミスターB」ことビー・タエチャウボル(タイ人の投資家)の意向によるものだった。言ってみれば、ミスターBが送り込んだガッリアーニのお目付け役だ。
 
 ルーカスの最終的な狙いは、ガッリアーニを蹴落とし、自身がミランのメルカートを仕切ることにあったのだろう。
 
 モナコとポルトと近しい関係にあるにもかかわらず、争奪戦に敗れたのは、「獲れなかった」というよりもあえて「獲らなかった」可能性もある。その責任をガッリアーニに被せて、みずからが主導権を握ろうという狙いからだ。
 
 しかしガッリアーニも、そうした策略に簡単に乗せられるほど初心ではない。逆に自分のほうが上手だと見せつけるかのように、ルーカスに責任を被せてパートナーシップを解消。自らの手でL・アドリアーノやバッカ、そしてマリオ・バロテッリらとの交渉をまとめ上げて存在をアピールした。
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