負傷離脱中に届いた驚きのオファー。鹿島内定の頭脳派CB津久井佳祐が夢のプロ入りを掴むまで。「まさかアントラーズからとは…」【インタビュー】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2022年09月30日
「僕も高卒でプロになりたい」強く思ったきっかけ
自分の冷静な読みが、カバーリングや寄せの部分で生かせるのが分かった。相手が狙っているスペース、通そうとしているパスコースを予測して、素早くポジションをとる。狙い通りにボールを奪った瞬間に顔を上げると、一気に世界が広がって見えた。
「思った以上に多くの選択肢が持てるポジションだなと思いました。特にドリブルで相手フォワードのプレスを1枚、2枚剥がしたあとは、さらにパスコースやドリブルコースが増えて、ボランチの時と同じ感覚でプレーすることができる。だんだんセンターバックが楽しくなってきて、ゴールに関しては『セットプレーで取れればいいや』と思うようになりました」
CBとしてぐんぐん伸びていった津久井に、さらに大きなきっかけが生まれた。それは荒井のFC東京加入内定だ。
「身近な人がプロに行く。悠汰はプロに行くのは当然だと思いますし、だんだん『僕も高卒でプロになりたい』と強く思うようになりました」
これまで心の中にあった大学経由でのプロ入りという考えは、一度頭の外に置いておくと決めた。そして、津久井の中で最も価値のあった出来事は、荒井とひたすら行なった1対1の自主トレだった。
プロ入りをする荒井との真剣勝負。そこで津久井が完全に封じ込めるシーンもあり、自分の中で小さな自信が積み上げられていった。さらに日本高校選抜U-17で、守備の要としてチームの中軸を担ったのも大きな自信となった。
「思った以上に多くの選択肢が持てるポジションだなと思いました。特にドリブルで相手フォワードのプレスを1枚、2枚剥がしたあとは、さらにパスコースやドリブルコースが増えて、ボランチの時と同じ感覚でプレーすることができる。だんだんセンターバックが楽しくなってきて、ゴールに関しては『セットプレーで取れればいいや』と思うようになりました」
CBとしてぐんぐん伸びていった津久井に、さらに大きなきっかけが生まれた。それは荒井のFC東京加入内定だ。
「身近な人がプロに行く。悠汰はプロに行くのは当然だと思いますし、だんだん『僕も高卒でプロになりたい』と強く思うようになりました」
これまで心の中にあった大学経由でのプロ入りという考えは、一度頭の外に置いておくと決めた。そして、津久井の中で最も価値のあった出来事は、荒井とひたすら行なった1対1の自主トレだった。
プロ入りをする荒井との真剣勝負。そこで津久井が完全に封じ込めるシーンもあり、自分の中で小さな自信が積み上げられていった。さらに日本高校選抜U-17で、守備の要としてチームの中軸を担ったのも大きな自信となった。
今年のプリンスリーグ関東がスタートし、好調を維持するチームにおいて、津久井は守備の要、攻撃の起点、そしてセットプレーからの得点と、存在感をフルに発揮していた。だが、プロからの声はどこからもかからなかった。
周りの選手が大学進学を決めていくなかで、「最後まで絶対に諦めたくない」と大学を決めず、必死でアピールを続けた。自分が出ている試合は毎試合必ずチェックをして、どのプレーが良かったか、逆にどの判断が甘かったか、ほかに選択肢はあったのかなど、1つずつ確認をして自己分析を欠かさなかった。
そして迎えた今年のインターハイ。「チームとして初の日本一はもちろん。個人としても勝負だと思っていて、ここでプロを決めようと思っていた」が、チームが準々決勝まで勝ち上がるなかで、納得するプレーはあまり出来なかった。
「初戦の生駒戦(3-0)、2回戦の星稜戦(3-1)までは手応えがあったのですが、3回戦の日章学園戦(6-2)で2点も決められたのが悔しくて、特に2失点目は1発で僕が抜かれてしまったので、かなり落ち込みました。この出来じゃ無理だなと思いました」
周りの選手が大学進学を決めていくなかで、「最後まで絶対に諦めたくない」と大学を決めず、必死でアピールを続けた。自分が出ている試合は毎試合必ずチェックをして、どのプレーが良かったか、逆にどの判断が甘かったか、ほかに選択肢はあったのかなど、1つずつ確認をして自己分析を欠かさなかった。
そして迎えた今年のインターハイ。「チームとして初の日本一はもちろん。個人としても勝負だと思っていて、ここでプロを決めようと思っていた」が、チームが準々決勝まで勝ち上がるなかで、納得するプレーはあまり出来なかった。
「初戦の生駒戦(3-0)、2回戦の星稜戦(3-1)までは手応えがあったのですが、3回戦の日章学園戦(6-2)で2点も決められたのが悔しくて、特に2失点目は1発で僕が抜かれてしまったので、かなり落ち込みました。この出来じゃ無理だなと思いました」