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【連載】霊長類ヒト科サポーター図鑑vol.3「宮本奈苗」(愛媛FCサポーター) ――壮大な構想を持ちながらクラブの後押しを

カテゴリ:Jリーグ

宇都宮徹壱

2015年09月25日

自分の思いついたことをやりやすい環境。

愛媛のゴール裏のサポーターたち。今季は昇格プレーオフ進出を狙えるだけに例年以上の盛り上がりを見せる。写真:宇都宮徹壱

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 私自身、愛媛の試合をちゃんと見るようになったのは7年くらい前ですね。以前、浦和のホームゲームを観る機会があって、「そうだ、地元にもJクラブがあったやん」って思い出して。
 
 実はその前にもスタンドで観戦したことはあったんですが、ゴール裏に行ったら自分たちもゲームに参加している感覚が本当に新鮮で。それからは家族連れで、毎回のようにホームゲームを観に行くようになりました。
 
  ウチの3人の子どものうち、一番上のお姉ちゃん(16歳)は卒業しましたが、一番下の男の子(11歳)は時々太鼓を叩かせてもらっていますし、真ん中の女の子(13歳)は「愛媛FCを世界一のクラブにしたい」と本気で思っています(笑)。川崎の天野さん(春果=プロモーション部部長)の本を読んで「なんでウチではこういうことができないんだろう」とか。まだまだ大人の事情というものを知らないですからね(苦笑)。
 
 愛媛のいいところは、クラブのスタッフでなくても自分が思いついたことが割とできることですね。大学生などがなにかしら企画を持って行ったら、通りやすいんです。なんだかんだ言って3000人以上のお客さんが来るわけだから、若い人たちにもサッカーを通していろいろ表現することを考えてもらえればと思います。
 
  肝心のチームの成績も、今季は好調を維持しているのが嬉しいですね(取材時に6位)。チーム内の雰囲気がいいというのはあちこちで耳にしますし、サポーターの間にも今まで以上に一体感が生まれていることを感じます。これまでは「誰かが頑張ってくれる」みたいな感じだったのが、今では「自分ができることを頑張ろう」とみんなが考えるようになりましたね。
 
(J1昇格)プレーオフですか? 選手が本気で行くつもりなら、私たちは応援するだけですよ。彼らならきっと、やってくれると信じています。

 
――◆――◆――
 
■座右の銘:他人の期待に耳を傾けないことだ。あなたはあなた自身の人生を生き、自分自身の期待に応えるべきである。
■歴代で最も尊敬する監督:木山隆之監督
■歴代で最も愛した選手:持留新作
■最も記憶に残る試合:20111116日 対サンフレッチェ広島戦(天皇杯)@広島ビッグアーチ
その理由:初めて生で観たJ1クラブとの対戦でジャイキリが実現! 広島にいた大木勉や内田健太が古巣相手にスタメンで出場し、熱い思いでピッチに立っていたのが感じられましたボールはずっと支配されていましたが、とにかく粘り強く耐えて、最後に試合を決めたのが石井謙伍の彼らしい泥臭いゴール! 今思い出しても涙が出ます。でもなぜか必ず勝てる気がした、そんな不思議な感覚を初めて体験した試合でもありました。
■あなたにとって愛媛FCとは:生活の一部。わが子のような存在。「自立してくれたら気楽に楽しめるな~。そのためのサポートにしよう」なんて思いながら、ついつい気になって手や口を出してしまう。みたいな(笑)。

※当連載ではご登場いただけるサポーターの方を随時募集しています。ご興味のある方は、下記メールアドレスまで、氏名、どのような形でチームを応援しているか、応援時の写真、アンケート回答(座右の銘、歴代で最も尊敬する監督、歴代で最も愛した選手、最も記憶に残る試合とその理由、あなたにとって応援するクラブとは)をお願いいたします。カテゴリーは問いません(J3以下、なでしこリーグでも構いません)
weeklysd@nsks.com
 
宇都宮徹壱/うつのみや・てついち 1966年、東京都生まれ。97年より国内外で「文化としてのフットボール」をカメラで切り取る活動を展開中。近著に『フットボール百景』(東邦出版)。自称、マスコット評論家。公式メールマガジン『徹マガ』。http://tetsumaga.com/
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