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【総体】夏の日本一も先発出場ゼロ…高校選抜も経験した前橋育英MF根津元輝、笑顔の裏にあった悔しさ

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2022年07月30日

本大会前にふたたび怪我が再発…

表彰式ではキャプテンの徳永に続いて登壇した根津(左端)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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「しっかり自分がパワーアップした状態で戻れば、絶対にポジションを獲得する自信がある。そこは無理して焦って再発することがないようにして、しっかり取り組めればと思っていた」とは根津の言葉。怪我の再発を防ぐためには、もも前の筋肉を強化する必要があったため、両親に頼んでエアロバイクを購入。寮に持ち込んで、暇さえあればひたすらペダルを漕ぎ続けた。

 その甲斐あってインターハイの本大会では万全の状態で挑める見込みがあったのだが、ふたたび怪我が再発。サッカーの神様からまたしても試練を与えられ、なんとかピッチには戻ってきたが、今大会はほとんどの時間、ベンチから戦況を見守ることになった。

 全5試合で途中出場となり、アディショナルタイムを除いた合計のプレータイムはわずかに31分。「自分が100パーセントではない状態で出させてもらっているので、そこは素直に受け入れて、少なからず自分のできることはピッチで表現できた」と精一杯のプレーを見せた一方で悔いは残る。

 前述の通り、主軸としてチームを勝利に導く活躍が求められていたからだ。その言葉のあとに「悔しい想いはやっぱりありますね」と続けた事実からも、不完全燃焼に終わった結果に視線を落とした。
 
 高校生活もあとわずか。残された時間はそう多くない。目標である高卒でのプロ入りを果たすためにも、後半戦は誰よりも結果が求められる。根津は言う。

「プレミアリーグの後期が始まるけど、自分はまだ1分も出ていない。目に見える結果が欲しいので、そこでチームと調和しながら期待に応えたい」

 憧れの中田英寿が日本代表などで着けていた背番号7を背負う俊英にとって、夏の日本一は通過点でしかない。次こそは――。貪欲に上を目指す根津は、夏の悔しさを力に変え、選手権ではきっと優勝したチームの中心にいるはずだ。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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