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「そっとしておいてくれ」38歳で現役を引退したロビーニョ。 性的暴行で実刑となった“元天才ドリブラー”は、自宅で息を潜め…

カテゴリ:ワールド

沢田啓明

2022年07月13日

人生とキャリアを大きく暗転させた事件

08年9月1日にマドリーからマンチェスター・シティに4300万ユーロの移籍金で渡ったロビーニョ。今にして思えば、ここが選手としてのハイライトだった。 (C)Getty Images

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 マドリーでもすぐにレギュラーを掴み、06年にはブラジル代表の一員としてドイツ・ワールドカップ(W杯)に出場した(4試合で無得点)。
 
 06-07シーズンからのラ・リーガ連覇にも大きく貢献したロビーニョ。しかし、07-08シーズン終了後、クリスチアーノ・ロナウド(当時マンチェスター・ユナイテッド)とのトレードを打診されたことに怒り、移籍を志願。そして08年9月1日、夏のマーケットの期限最終日にマンチェスター・シティに渡るのだ。移籍金は4300万ユーロ(約60億円)。選手としての価値は、マドリー入団時より上がっていた。
 
 当時24歳。今にして思えば、ここが選手としての最高到達点だった。
 
 シティでは、最初のシーズンこそ力を示してプレミアリーグで14得点をマークする。しかし、2年目の09-10シーズンは左足首の故障もあってわずか10試合の出場に留まり、ノーゴールに終わった。
 
 その背景には、09年1月の私的なトラブルがあった。リーズ市内で若い女性に性的暴行を加えた容疑で拘束され、保釈金を払って釈放された一件だ。その後、証拠不十分で訴追を免れたとはいえ、本来ならこの事件を教訓として私生活を改めるべきだった。
 
 10年W杯にはレギュラーとして臨み、4試合に先発して2得点を挙げたロビーニョは、その年の8月末、ACミランと4年契約を結ぶ。1年目の10-11シーズンは本領を発揮し、スクデット獲得に貢献した。だが、以降は故障も重なり出番もゴールも激減した。
 
 そして13年1月、人生とキャリアを大きく暗転させる事件を起こしてしまう。ブラジル人の友人5人と一緒にミラノ市内のナイトクラブへ繰り出し、そこで知り合った23歳のアルバニア人女性をブラジル人ミュージシャンの楽屋へ連れ込み、集団で性的暴行を加えたとして、地元警察へ被害届を出されたのである。
 
 ロビーニョは「合意の上」と主張しながらも、14年、イタリアから逃げるようにして古巣サントスへ期限付き移籍。15年以降は中国、ブラジル、トルコのクラブを渡り歩いた。
 
 17年11月、イタリアの裁判所(第一審)が13年の事件に対して禁固9年の実刑判決を言い渡す。控訴したロビーニョは、トルコのクラブでプレーを続けた。
 
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