ヘセ・ロドリゲス(FW/スペイン国籍)
■生年月日/1993年2月26日
■身長・体重/178センチ・73キロ
アフリカ大陸の北西、大西洋上に浮かぶ7つの島からなるスペイン領のカナリア諸島は、一流のフットボーラー、とりわけボールアーティストの産地として知られる。
ファン・カルロス・バレロン(元デポルティボ・ラ・コルーニャなど)、ダビド・シルバ(レアル・ソシエダ)、そして今をときめくペドリ(バルセロナ)といった新旧スペイン代表の名手たちは、いずれもこの温暖な島の出身だ。
1993年2月26日、カナリア諸島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリアに生を受けたヘセ・ロドリゲスもまた、本来ならば華麗な系譜に名を連ねるべき逸材だった。
14歳で名門レアル・マドリーの門を叩き、下部組織で才能をきらめかせると、当時のジョゼ・モウリーニョ監督に見出され、2011-12シーズン、18歳にしてプロデビューを飾る。
カルロ・アンチェロッティが監督に就任した13-14シーズンからはトップチームに定着。カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、そしてクリスチアーノ・ロナウドの「BBC」が猛威をふるった前線で、スーパーサブとしての地位を確立し、13年10月26日にはエル・クラシコの大舞台でゴールも決めてみせた。
モウリーニョに見出だされ、18歳でプロデビュー
背筋をピンと伸ばし、アウトサイドでボールを突きながら加速するドリブルは、まさにC・ロナウドと瓜二つ。どちらかと言えばアスリート系のウイングストライカーだが、カナリア諸島出身者らしい創造性とテクニックも併せ持ち、プレーする喜びが全身から匂い立つようなプレーヤーだった。
パコ・アルカセルやサウール・ニゲスらとともに戦った13年のU-20W杯で5ゴールを挙げるなど、世代別のスペイン代表でも別格の存在感を放ったヘセ。マドリーとスペイン代表の未来は、この底知れぬポテンシャルを秘めた若者とともにあるはずだった。
キャリアを暗転させたのは、ケガだった。14年3月18日のチャンピオンズ・リーグ、シャルケとのラウンド・オブ16第2レグにスタメン出場したヘセは、開始わずか2分、相手の左SBセアド・コラシナツと交錯。顔を手で覆い、芝生を拳で叩きつけ、悲痛な雄叫びを上げる。右膝前十字靭帯断裂、全治8か月の重傷だった。
「あのケガがなければ、僕はマドリーで間違いなくレギュラーになっていた」
のちに本人がそう振り返った不運なアクシデント以降、ヘセはなかなかトップフォームを取り戻せなかった。15-16シーズンにバックアッパーとして5ゴールを挙げ、復調気配を見せると、マドリー首脳陣はここが売り時と判断したのだろう。16年8月、パリ・サンジェルマンへの完全移籍が発表された。
Facebookでコメント
- 日本代表で最もシュートが上手いのは? 松井大輔の問いに守護神シュミットが回答!「本当にすげぇの来る。絶対取れないじゃん…」
- サイドバックに伊東純也と旗手怜央を抜擢。三笘薫と久保建英を含む“4本の槍”でサイドを制圧したい【森保ジャパンの推奨スタメン】
- 「ありえない初歩的なミス」U-20日本代表、“予想外”の敗戦をブラジル人記者が糾弾「世界で通用する選手が3人もいたのに…」【現地発】
- 「すごいことになってる…」大雨で埼スタ周辺が冠水、報告ショットに驚きの声「水上のスタジアムみたい」
- 「カラダがえぐすぎる!」スイス代表のブロンド女子が“食い込みビキニ”姿でファン瞬殺! マイアミでミリトンの元カノと合流