【消えた逸材】「ロナウドの後継者」が「ゴシップまみれの堕ちた天才」に…元マドリーFWの現在

カテゴリ:連載・コラム

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2022年06月19日

モウリーニョに見出だされ、18歳でプロデビュー

マドリーとスペイン代表の未来は、この底知れぬポテンシャルを秘めたヘセとともにあるはずだったが……。(C)Getty Images

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ヘセ・ロドリゲス(FW/スペイン国籍)
■生年月日/1993年2月26日
■身長・体重/178センチ・73キロ


 アフリカ大陸の北西、大西洋上に浮かぶ7つの島からなるスペイン領のカナリア諸島は、一流のフットボーラー、とりわけボールアーティストの産地として知られる。

 ファン・カルロス・バレロン(元デポルティボ・ラ・コルーニャなど)、ダビド・シルバ(レアル・ソシエダ)、そして今をときめくペドリ(バルセロナ)といった新旧スペイン代表の名手たちは、いずれもこの温暖な島の出身だ。

 1993年2月26日、カナリア諸島のラス・パルマス・デ・グラン・カナリアに生を受けたヘセ・ロドリゲスもまた、本来ならば華麗な系譜に名を連ねるべき逸材だった。

 14歳で名門レアル・マドリーの門を叩き、下部組織で才能をきらめかせると、当時のジョゼ・モウリーニョ監督に見出され、2011-12シーズン、18歳にしてプロデビューを飾る。

 カルロ・アンチェロッティが監督に就任した13-14シーズンからはトップチームに定着。カリム・ベンゼマ、ガレス・ベイル、そしてクリスチアーノ・ロナウドの「BBC」が猛威をふるった前線で、スーパーサブとしての地位を確立し、13年10月26日にはエル・クラシコの大舞台でゴールも決めてみせた。
 

 背筋をピンと伸ばし、アウトサイドでボールを突きながら加速するドリブルは、まさにC・ロナウドと瓜二つ。どちらかと言えばアスリート系のウイングストライカーだが、カナリア諸島出身者らしい創造性とテクニックも併せ持ち、プレーする喜びが全身から匂い立つようなプレーヤーだった。

 パコ・アルカセルやサウール・ニゲスらとともに戦った13年のU-20W杯で5ゴールを挙げるなど、世代別のスペイン代表でも別格の存在感を放ったヘセ。マドリーとスペイン代表の未来は、この底知れぬポテンシャルを秘めた若者とともにあるはずだった。

 キャリアを暗転させたのは、ケガだった。14年3月18日のチャンピオンズ・リーグ、シャルケとのラウンド・オブ16第2レグにスタメン出場したヘセは、開始わずか2分、相手の左SBセアド・コラシナツと交錯。顔を手で覆い、芝生を拳で叩きつけ、悲痛な雄叫びを上げる。右膝前十字靭帯断裂、全治8か月の重傷だった。

「あのケガがなければ、僕はマドリーで間違いなくレギュラーになっていた」

 のちに本人がそう振り返った不運なアクシデント以降、ヘセはなかなかトップフォームを取り戻せなかった。15-16シーズンにバックアッパーとして5ゴールを挙げ、復調気配を見せると、マドリー首脳陣はここが売り時と判断したのだろう。16年8月、パリ・サンジェルマンへの完全移籍が発表された。

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