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【E-1で見たいU-21戦士】A代表入りに並々ならぬ意欲を燃やす藤田譲瑠チマや鈴木唯人。クラブで好調の小田裕太郎も面白い

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2022年07月10日

韓国戦では圧巻のパフォーマンス

U-23アジア杯では4得点の鈴木唯。攻撃面で多彩な能力を備えるアタッカーだ。(C)2022 Asian Football Confederation (AFC)

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 攻撃的なポジションではMF鈴木唯人(清水)も見逃せない。U-23アジア杯では攻撃の中心として奮戦。4-3-3ではインサイドハーフ、4-2-3-1ではトップ下に入り、力強い突破とラストパスでビッグチャンスを作りつつ、自らも高い決定力を発揮して大会トップタイの4得点をマークした。

 圧巻だったのは、3-0で勝利した準々決勝の韓国戦でのパフォーマンスだ。トップ下に入ると、フィジカルに長ける相手に対し、ハンドオフでDFをうまく抑えながらボールを前に運んでいく。2、3人に囲まれてもボールを奪われず、体勢を崩されても正確なパスとシュートで相手に脅威を与え続けた。

 22分には「(高校時代を含めても)ちょっと記憶にない」という直接FK弾で先制点をもたらし、65分にはパワフルな突破からフィニッシュに持ち込んで細谷真大のゴールをお膳立て。80分にはゴール前で鮮やかなトラップから左足で豪快に蹴り込んでネットを揺らし、全得点に絡む大活躍を見せた。

 韓国戦以外でもフィジカルの強さを生かした打開力を発揮。アジアレベルでも通用することを証明しており、次のステップに進む時期が来ていることを予感させる。本人も現状に満足はしておらず、U-23アジア杯でもA代表を引き合いに出しながら向上心を隠そうとしていない。印象深いのは3位決定戦後の言葉だ。

「この年代で結果を残したとしても、何か凄いわけではない。(同じ時期に)A代表は親善試合でブラジルと対戦しているので、その中に入ってもできるぐらいのレベルにまずはならないといけない」

 1月にA代表候補合宿に参加しており、森保ジャパンへの意識は誰よりも高い。Jリーグでは直近4試合連続で欠場しているのは気がかりだが、招集されれば飛躍のきっかけになるかもしれない。
 
 その他では、GK鈴木艶彩(浦和)とFW細谷真大(柏)も楽しみな存在だ。鈴木彩は圧倒的な身体能力を生かしたハイボール処理と、海外勢に力負けしないシュートストップが特長の守護神。U-23アジア杯ではレギュラーとして6試合中5試合に出場し、安定感のあるプレーで守備陣を支えてきた。

 今季からミドルシュートの対応をより早めるために、ポジショニングをやや前に取る形を取ってきた。グループステージ第2節のサウジアラビア戦ではその成果を発揮。ミドルレンジのシュートを片手でバーの上に弾き、ピンチを救う場面も。浦和ではカップ戦のみの出場が続いているが、実力はA代表でも十分に通用するはずだ。
 
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