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【稲本潤一×今野泰幸対談】南葛SCが示す地域密着。元日本代表ふたりの胸を打ったチームの姿とは?

カテゴリ:特集

伊藤 亮

2022年07月04日

「ホームでしっかり結果を出さないと、という思いは強くなった」(稲本)

豊富な経験を持つ稲本(左)、今野(右)が周囲に与える影響は大きい。後半戦に向けた巻き返しに期待が懸かる。写真:(左)南葛SC提供/(右)滝川敏之

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 南葛SCにやって来た選手が口々に語るのは、地元・葛飾区のぬくもりだ。下町情緒あふれる土地柄だけでなく、Jリーグからやって来たことで感じる斬新な距離感。これまでもサポーターの存在の大きさを十分に感じ取ってきたであろう2人が、新たに思ったこととは。

今野 地元のイベントに参加して、メチャクチャ斬新でした。楽しかったし、“俺にもファンがいるんだ”って本気で思いました(笑)。「FC東京時代から応援してました」「ガンバ大阪の時から応援してました」という声が直に聞けて。FC東京を離れたのが2011年なので、もう11年も前のことなのに、その時から応援してくれている方と会って話すことなどなかったので。すごい「サッカーがんばろう!」って力になりました。

稲本 葛飾の街の空気感って、なんとなく東京っぽくない雰囲気があって。自分が知っているなかだと、どちらかというと大阪みたいな雰囲気で。だから、結果に対してすごく厳しいサポーターもいるのかな、と思っていたの。でも、この前ホームで1-4の敗戦を喫した後、それでも温かい声援が多かったのは正直意外で。チームを見守って、心の底から応援してくれるサポーターが多いというイメージ。メインスタンドだけでなく芝生席にも観客が入ってくれるのは、選手全員にとってありがたいこと。そして、今シーズンから見に来てくれて観客数が増えているのだとすれば、それもすごくありがたいことで。なおさらホームでしっかり結果を出さないと、という思いは強くなった。

今野 みなさんやさしいですよね。株式会社南葛SCの社員選手と商店街に行ったこともあるんですが、すごく仲良さそうに喋っているのを見て。選手と地元の方との距離がすごく近い。Jリーグが推し進めている「地域密着」ってこういうことなんだって思わされました。実際、Jリーグでも地域に密着したイベントや活動はしているんですけど、ここまで密接に触れ合えてはいないと思うんです。

稲本 Jリーグだったら試合後はバスに直行だから、試合が終わってからの道中でサポーターと触れ合う機会なんてほぼない。海外のクラブでもなかった。でも南葛SCでは、それこそメンバー外になった選手がスタジアムでグッズを販売していたりする。この距離感が関東リーグのものなのか、葛飾独特のものなのかは分からないけど、とてもいいことだし、大事にしていきたいことだよね。

今野 Jリーグだと、サポーターと触れ合ってはいるんですが、どうしても垣根を感じてしまうんです。でも南葛SCの選手が商店街の方々と話している感じは、本当に近所のお兄ちゃんと談笑している感じで。これだけ距離感が近ければ、チームを応援したくなると思うんです。なにせ近所のお兄ちゃんが試合に出てるんですから。

稲本 僕とかコンちゃんが今シーズンから南葛SCに加わったことで、もし葛飾の人たちが新たに興味を抱いてもらったのだとしたら、それはとても嬉しいことで。まず「南葛SCを知ってもらう」ということは、すごく重要なこと。なので、知ってもらう可能性を高められることはどんどんやった方がいい。ただ、さっきの話ではないけど、“南葛SC”という名前に対して自分たちを含め、選手たちが追いついていない感じは否めなくて。こればっかりは自分たちが努力するしかない。そこで結果が出れば、今よりもっと楽しいことが待っているはず。そういう意味でも、これからの夏の連戦は大事になるよね。

※このシリーズ了
【選手プロフィール】
稲本潤一(いなもと・じゅんいち)/1979年9月18日生まれ、大阪府出身。181センチ・77キロ。G大阪―アーセナル、フルアム、WBA(以上イングランド)、ガラタサライ(トルコ)、川崎、札幌など。日本代表82試合・5得点。ワールドカップ3回(02年・06年・10年)出場の実績を誇る日本サッカー界を代表するボランチ。日韓W杯での2得点は今なお記憶に新しい。

今野泰幸(こんの・やすゆき)/1983年1月25日生まれ、宮城県出身。178センチ・73キロ。札幌―FC東京―G大阪―磐田。日本代表93試合・4得点。ワールドカップには10年・14年の2回出場。ピッチを広く見渡せる視野の広さと類まれな洞察力で、ボランチ、センターバック、サイドバックと様々なポジションをハイレベルにこなす。日本を代表する「ポリバレント」な選手だ。

取材・文●伊藤 亮
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『NEXT DREAM』について
KLabが提供するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~』のゲーム内で配信中の、作者の高橋陽一先生原案の新ストーリー。グランドジャンプ増刊『キャプテン翼マガジン』(集英社)で現在連載中の『キャプテン翼 ライジングサン』で描かれているマドリッドオリンピック後、おなじみのキャラクターたちがさらなる新天地で活躍する様子を、新キャラクターの登場とともに、ゲーム内で毎月新たなストーリーが公開されている。

『NEXT DREAM』特設サイト
https://www.tsubasa-dreamteam.com/next-dream/

<お知らせ>
 南葛SCをスポンサードするKLabが、今季もコラボレーションキャンペーンを開催中。南葛SCの公式戦の試合結果に応じて、同社が運営するスマートフォン向け対戦型サッカーシミュレーションゲーム『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム ~』のゲーム内アイテムをプレイヤーにプレゼントする。

 プレゼント内容は、南葛SCが勝利すれば「夢球×5」、勝利以外であれば、「コイン×28,300」となっている。さらに、勝利の際は「夢球×5」に加え、南葛SCが入れた得点分の夢球も配布される。南葛SCを応援して、アイテムをゲットしよう。 
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