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選手もフロントも一流の人材がいないバルサの“根深い闇”を番記者が明かす。「成功に溺れて学ぶことを止めた」【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

エル・パイス紙

2022年06月24日

真のプロフェショナルが決定的に不足している。

ラポルタ会長(左)の改革は進むのか。(C)Getty Images

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 目の前に広がっているのは、暗澹たる光景だ。ソシオは前執行部が招いた事態と決めつけているが、バルサが抱えている問題はもっと根っこの部分にある。それは目には見えない。しかし一連の出来事からイメージできるのは、現執行部にもその責任の一端はあるということだ。

 もはや盲目的に承認を求めるだけでは不十分だ。ラポルタの経験とシャビの知識だけでは問題を解決できないことが明らかになった以上、クラブが今何を企てようとしているのか、何を取り組んでいるのか、ソシオは知る権利がある。

 チームが標榜するスタイルがそうであるように、クラブの経営モデルは、成功に溺れて学ぶことを止めて以来、コンセプトが曖昧になってしまった。目に見えない問題を解決するには、創造力を働かせ、創意工夫を凝らすことが不可欠だ。友人同士で集まりボランティア活動をするようなノリで太刀打ちできる類のものではない。当然いくら過去の失敗を引き合いに出しても、未来が解決するわけではない。
 
 バルサは違いを生み出す一流の選手が不足していると指摘されて久しい。しかし人材の流出が続いたフロントにおいても同様の現象が起こっており、真のプロフェショナルが決定的に不足している。

 もう先送りは許されない。バルサは今すぐに組織を活性化させる必要がある。しかし問題は、肝心の執行部が、変革を始めるためにどこから着手したらいいのか理解しているようには見えないことだ。マドリーが上昇気流に乗っているだけではない。このままでは仮にフロレンティーノ・ペレスがパトロンを務める欧州スーパーリーグ構想が実現したとしても、バルサは無視されるリスクすらある。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番記者)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙のコラム・記事・インタビューを翻訳配信しています。

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