「世間的にみればステップアップだろといわれるクラブから…」
20-21シーズンではリーグで不振に陥ったチームへのテコ入れとして、当時監督だったアディ・ヒュッター監督がシステム変更に着手し、また鎌田自身ケガで離脱していたこともあり、ポジションがなくなった時期があった。
システムと戦い方の変更がうまくいったのか、チームは勝点を積み重ねられるようになる。でも、自分は試合に出ていない。焦りや憤りだって出てくる。でもそんな感情に飲み込まれず、自分を見失わずに、次に訪れるチャンスを生かすために準備を続けていた。
そして20年2月、ザルツブルクとのEL決勝トーナメント1回戦で久しぶりにスタメン出場を飾った鎌田は、これまでの鬱憤を晴らすかのように躍動し、ハットトリックの活躍でチームを4-1勝利へと導いたのだ。
「あれだけ使われなかったことは僕自身、『なぜ』って疑問がすごくあった。ただサッカー選手なので、文句だとか愚痴だけじゃなくて、出た時にピッチで表現できないとダメだと思ったので、そのチャンスがきた時にっていうのだけを考えながら。入り込みすぎるのは良くないですけど、すごく本当集中してね、今日に懸けていた。ひとつこう…難しい山を越えられたというか。やっぱり海外に来て思うのは、どんだけ良くても数試合でコロッと(評価が)変わってしまう。今は自分が出たら自信もあるし、まぁ気持ちの面でかなり成長できたかなと思います」
システムと戦い方の変更がうまくいったのか、チームは勝点を積み重ねられるようになる。でも、自分は試合に出ていない。焦りや憤りだって出てくる。でもそんな感情に飲み込まれず、自分を見失わずに、次に訪れるチャンスを生かすために準備を続けていた。
そして20年2月、ザルツブルクとのEL決勝トーナメント1回戦で久しぶりにスタメン出場を飾った鎌田は、これまでの鬱憤を晴らすかのように躍動し、ハットトリックの活躍でチームを4-1勝利へと導いたのだ。
「あれだけ使われなかったことは僕自身、『なぜ』って疑問がすごくあった。ただサッカー選手なので、文句だとか愚痴だけじゃなくて、出た時にピッチで表現できないとダメだと思ったので、そのチャンスがきた時にっていうのだけを考えながら。入り込みすぎるのは良くないですけど、すごく本当集中してね、今日に懸けていた。ひとつこう…難しい山を越えられたというか。やっぱり海外に来て思うのは、どんだけ良くても数試合でコロッと(評価が)変わってしまう。今は自分が出たら自信もあるし、まぁ気持ちの面でかなり成長できたかなと思います」
振り返ると鎌田がチームとの契約を23年6月まで延長したのは20年9月。他にオファーがなかったわけでもない。だがフランクフルトへの愛と、このクラブが持つ可能性を信じた。
「僕の代理人の元には、世間的にみればステップアップだろといわれるクラブからの話はあったりしましたけど。正直フランクフルトは去年9位でしたけど、フランクフルト以上のチームを探そうと思ってもなかなか。ドイツでも少ないと思う」
地元記者から「次のステップは?チャンピオンズ・リーグ(CL)に出場できるクラブ?」と聞かれたときには、「わからないです。フランクフルトがCL圏とれるかもしれないし」と返していた鎌田。あれから約2年。フランクフルトは本当にCL出場権を手にした。
EL決勝戦では相手にリードを許しても、不運なシーンがあっても、仲間とともに最後まで我慢して、耐えて、それでも前を見て、自分のサッカーを信じて、走って、立ち上がって、戦い続けた。PK戦で右足にゴール右隅に突き刺した後に見せた咆哮は本当に力強かった。そして手にした悲願のELトロフィー。自然に湧き出る感情にまかせて、仲間とともに歌い、抱き合い、泣いて、そして笑った。
「元々小さい時から上手くいってるサッカー人生じゃないので、まぁ中学校の時からそういうのはね、鍛えられていると思う。エリートで来ていない分こうやってね、1年目来た時も上手くいかなかったけど、我慢できたと思う。我慢出来る力っていうのは他の人よりは、まぁ強いのかな」
以前そんな風に語っていたことが思い出される。我慢して、信じて取り組み続けた先でつかんだ栄冠。新シーズン、世界トップクラスのクラブを相手にピッチで躍動する姿がとても楽しみだ。
文●中野吉之伴
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「僕の代理人の元には、世間的にみればステップアップだろといわれるクラブからの話はあったりしましたけど。正直フランクフルトは去年9位でしたけど、フランクフルト以上のチームを探そうと思ってもなかなか。ドイツでも少ないと思う」
地元記者から「次のステップは?チャンピオンズ・リーグ(CL)に出場できるクラブ?」と聞かれたときには、「わからないです。フランクフルトがCL圏とれるかもしれないし」と返していた鎌田。あれから約2年。フランクフルトは本当にCL出場権を手にした。
EL決勝戦では相手にリードを許しても、不運なシーンがあっても、仲間とともに最後まで我慢して、耐えて、それでも前を見て、自分のサッカーを信じて、走って、立ち上がって、戦い続けた。PK戦で右足にゴール右隅に突き刺した後に見せた咆哮は本当に力強かった。そして手にした悲願のELトロフィー。自然に湧き出る感情にまかせて、仲間とともに歌い、抱き合い、泣いて、そして笑った。
「元々小さい時から上手くいってるサッカー人生じゃないので、まぁ中学校の時からそういうのはね、鍛えられていると思う。エリートで来ていない分こうやってね、1年目来た時も上手くいかなかったけど、我慢できたと思う。我慢出来る力っていうのは他の人よりは、まぁ強いのかな」
以前そんな風に語っていたことが思い出される。我慢して、信じて取り組み続けた先でつかんだ栄冠。新シーズン、世界トップクラスのクラブを相手にピッチで躍動する姿がとても楽しみだ。
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