今シリーズは絶好の機会だったが…
衝撃的だったのが、「選手個人で立ち位置や狙いの話をするが、それがチーム全体で共有されていない」という部分だ。選手がここまではっきりと指摘したのは現代表でおそらく初めてで、三笘の危機感が見て取れた。確かに、チームのコンセプトや方向性を作り上げて浸透させるのは、選手ではなく監督の仕事だ。
こうした共通認識のなさは、伊東純也や三笘がサイドを突破してもゴール前に仲間が走り込むタイミングが合わない、出しどころに困った末の最終ラインや中盤でのスローテンポなボール回し、出し手と受け手の意識が合わないミス、そしてあまりに拙いセットプレー(アジア最終予選でFKやCKからのゴールはゼロ)など、森保ジャパンの弱点の主因になっている可能性が極めて高い。
5月30日から合宿がスタートし、12回のトレーニングと4試合のテストマッチが組まれた今シリーズの活動は、こうした弱点を改善するうえで絶好の機会でもあった。
こうした共通認識のなさは、伊東純也や三笘がサイドを突破してもゴール前に仲間が走り込むタイミングが合わない、出しどころに困った末の最終ラインや中盤でのスローテンポなボール回し、出し手と受け手の意識が合わないミス、そしてあまりに拙いセットプレー(アジア最終予選でFKやCKからのゴールはゼロ)など、森保ジャパンの弱点の主因になっている可能性が極めて高い。
5月30日から合宿がスタートし、12回のトレーニングと4試合のテストマッチが組まれた今シリーズの活動は、こうした弱点を改善するうえで絶好の機会でもあった。
しかし、三笘によれば結局は深い部分まで詰められなかったという。「僕はアジア最終予選からチームに入りましたが、その時は本当に時間がなかった。コンディションを優先しなくてはいけなかったですし、チームとして落とし込む時間がないわけではないですが、難しさはありました」と前置きしたうえで、次のように語った。
「今回はある程度の時間があって、コミュニケーションを取りながら、チームとして戦術のところもある程度、相手を通して狙いを持てました。ただ狙いの細かさというか、そういう面はより必要だと感じますし、そこは色んな人たちで議論してやってく必要があると思います。僕自身も選手やスタッフの方と色んな話をしながら構築していきたいです」
Jリーグ随一の組織力を誇り、選手が移籍などで入れ替わっても「同じデザインのサッカー」で勝ち続けてきた川崎フロンターレで育った三笘だからこそ、森保ジャパンの「場当たり的な攻撃」にはより一層の違和感を覚えているのかもしれない。
7月のE-1サッカー選手権は国内組で臨む予定だけに、カタール・ワールドカップ前に日本代表がチームを強化できるのは実質的に2試合のテストマッチが予定されている9月、そして大会直前に合宿やテストマッチを組む予定の11月のみ。この限られた時間で、「最低限の共通認識」を作り込むことができるか……。
取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
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