最初の一歩で相手を置き去りにするドリブラー
3位のエメルソンは、圧倒的なスピードを武器にゴールへ直結するプレーが多く、ジュニーニョとともにJ1、J2の両カテゴリーで得点王を獲得している。
とくに浦和時代は、田中達也との名コンビが一世を風靡。だがピッチ上だけではなく、ピッチ外でも狡猾さを発揮し過ぎてしばしば規律を逸脱。呆れるエピソードが連なり、ついにはブラジル帰国後に逮捕歴を作ってしまった。もちろん実力への対価でステップアップという見方もできるが、さすがにその後も定着できるチームには巡り合えなかった。
4位は三笘薫。所属チームにも恵まれたが、これほど楽々とペナルティエリアに侵入していく強力な武器は近年見当たらなかった。
何よりドリブルに入る前のファーストタッチが完璧なので、相手の足を止めることもできるし、そのまま動き出すこともできるわけだが、どちらも最初の一歩で相手を置き去りにする結果は同じだった。あるいはそこで引き離せれば、深い切り返しが相手に致命傷を与える。
またドリブルを仕掛けるのと同じ態勢から、右足アウトでラストパスを通すこともできて、自在な利き足だけで何種類ものバリュエーションを生み出すことができる。さらには2020年のJ1第30節・横浜戦で見せた70メートルのドリブルで一気にボールを運び、小林悠へラストパスを送ったプレーにも象徴されるように、自陣でボールを持っても観客の心を躍らせることができる選手である。
とくに浦和時代は、田中達也との名コンビが一世を風靡。だがピッチ上だけではなく、ピッチ外でも狡猾さを発揮し過ぎてしばしば規律を逸脱。呆れるエピソードが連なり、ついにはブラジル帰国後に逮捕歴を作ってしまった。もちろん実力への対価でステップアップという見方もできるが、さすがにその後も定着できるチームには巡り合えなかった。
4位は三笘薫。所属チームにも恵まれたが、これほど楽々とペナルティエリアに侵入していく強力な武器は近年見当たらなかった。
何よりドリブルに入る前のファーストタッチが完璧なので、相手の足を止めることもできるし、そのまま動き出すこともできるわけだが、どちらも最初の一歩で相手を置き去りにする結果は同じだった。あるいはそこで引き離せれば、深い切り返しが相手に致命傷を与える。
またドリブルを仕掛けるのと同じ態勢から、右足アウトでラストパスを通すこともできて、自在な利き足だけで何種類ものバリュエーションを生み出すことができる。さらには2020年のJ1第30節・横浜戦で見せた70メートルのドリブルで一気にボールを運び、小林悠へラストパスを送ったプレーにも象徴されるように、自陣でボールを持っても観客の心を躍らせることができる選手である。
そして5位は田中達也。ボールを運びながらスピードが落ちない典型で、同時に攻守両面で圧倒的な献身性を見せた。高校時代からドリブルという武器に磨きをかけ、そのままプロとしても大成。一芸を極め尽くしたという点で見事なサンプルだった。
なお突破力という点では際立っていたオルンガ(元柏)もランク入りを考えたが、リーチやスピードを活かして相手を置き去りにしていくパフォーマンスは、ややドリブラーのイメージから乖離しているために見送った。
次点としては、FC東京の右サイドに長年君臨し続け、ドリブルという技術に改めてスポットライトを引き寄せた石川直宏を挙げておきたい。
文●加部 究(スポーツライター)
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次点としては、FC東京の右サイドに長年君臨し続け、ドリブルという技術に改めてスポットライトを引き寄せた石川直宏を挙げておきたい。
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