適性の感じられないトップ下でベイルはいまだ機能せず…。
続いてここからは、ここまでのマドリーの問題点を挙げていこう。
◇ベイルのトップ下
攻撃陣は、いまだ本領発揮には至っていない。アイデアに欠け、ここ数年の勢いはまだ感じられない。
ベニテスが施した最大の変更点は、ベイルのトップ下へのコンバートだ。指揮官はこのアイデアを進めるつもりだが、現時点ではまだ、うまくいっていはいない。
最大の問題は、ベイルがこのポジションに必要な魔法のボールタッチや、タメを作るキープ力を持ってないこと。彼はよりダイレクトで、縦に強い選手であることは明らかだ。
さらに、ハメス、イスコ、モドリッチに加え、ベンゼマ、さらには加入が決まったマテオ・コバチッチなど、チーム内にトップ下をこなせる選手が多くいることもこの疑問を大きくする。
ベイルにはスペースが必要だが、トップ下にはそのような広大な場所はない。それでも中央でのプレーに慣れ、昨シーズン以上のプレーを見せてくれれば、コンバートは正解! となるのだが……。
◇揺れるゴールマウス
最後に、ゴールマウスの不安も挙げなければならない。
マドリーは一刻も早く、正GKを決めるべきだ。今シーズン、果たしてゴールマウスに誰が立つのか? それがまだ、誰にも分からないのだ。イケル・カシージャスの後釜というだけでも大変な責任を伴うのに、この大事なポジションは宙ぶらりんのままである。
ナバスかキコ・カシージャか、あるいは移籍間近といわれるデ・ヘアか――。
クラブがデ・ヘアを狙っているのは事実だが、8月31日に土壇場で加入するようなことになれば、守備陣との連係構築には、しばらく時間を要することとなってしまう。
それゆえマドリーは、マンUとの交渉に、できるだけ早く決着をつけるべきである。
文:パブロ・ポロ(マルカ)
Pablo POLO/MARCA
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
翻訳:豊福晋
◇ベイルのトップ下
攻撃陣は、いまだ本領発揮には至っていない。アイデアに欠け、ここ数年の勢いはまだ感じられない。
ベニテスが施した最大の変更点は、ベイルのトップ下へのコンバートだ。指揮官はこのアイデアを進めるつもりだが、現時点ではまだ、うまくいっていはいない。
最大の問題は、ベイルがこのポジションに必要な魔法のボールタッチや、タメを作るキープ力を持ってないこと。彼はよりダイレクトで、縦に強い選手であることは明らかだ。
さらに、ハメス、イスコ、モドリッチに加え、ベンゼマ、さらには加入が決まったマテオ・コバチッチなど、チーム内にトップ下をこなせる選手が多くいることもこの疑問を大きくする。
ベイルにはスペースが必要だが、トップ下にはそのような広大な場所はない。それでも中央でのプレーに慣れ、昨シーズン以上のプレーを見せてくれれば、コンバートは正解! となるのだが……。
◇揺れるゴールマウス
最後に、ゴールマウスの不安も挙げなければならない。
マドリーは一刻も早く、正GKを決めるべきだ。今シーズン、果たしてゴールマウスに誰が立つのか? それがまだ、誰にも分からないのだ。イケル・カシージャスの後釜というだけでも大変な責任を伴うのに、この大事なポジションは宙ぶらりんのままである。
ナバスかキコ・カシージャか、あるいは移籍間近といわれるデ・ヘアか――。
クラブがデ・ヘアを狙っているのは事実だが、8月31日に土壇場で加入するようなことになれば、守備陣との連係構築には、しばらく時間を要することとなってしまう。
それゆえマドリーは、マンUとの交渉に、できるだけ早く決着をつけるべきである。
文:パブロ・ポロ(マルカ)
Pablo POLO/MARCA
スペイン最大のスポーツ紙『マルカ』でレアル・マドリー番を務める敏腕記者。フランス語を操り、フランスやアフリカ系の選手とも親密な関係を築いている。アトレティコ番の経験もあり、首都の2大クラブに明るい。
翻訳:豊福晋