開幕直前の暗雲…守備の崩壊が不安を煽る 【バルサ番記者】のシーズン展望

カテゴリ:メガクラブ

ルイス・フェルナンド・ロホ

2015年08月20日

サブメンバーはラフィーニャを除き期待に応えられず。

UEFAスーパーカップで決勝ゴールを決めたペドロのチェルシー移籍が決まり、控えの層がますます不安に。トリデンテの健在は心強いが……。 (C) Getty Images

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 守備とともに気掛かりなのが、信頼できる控えメンバーの不在だ。陣容は私が思うほど厚みがなかった。
 
 プレシーズン中、ルイス・エンリケ監督は控え組を積極的に試してきた。
 
 チャンスを与えられたのは、ラフィーニャ、セルジ・ロベルト、マルク・バルトラ、ムニル・エル・ハッダディ、サンドロ・ラミレスといった面々。しかしセビージャ戦のラフィーニャ以外、誰も満足のいくプレーを見せられなかった。
 
 これは指揮官にとって計算外だった。補強禁止処分中に獲得を決めたアルダ・トゥランとアレイクス・ビダルは1月まで選手登録ができず、ペドロもチェルシー移籍が決まった。
 
 レギュラー陣に憂いはない。しかし、その11人だけでは半年といえども乗り切るのは難しい。とくに今シーズンは、日本でのクラブワールドカップもあって日程が過密だ。
 
 しかもアスレティック戦で退場したピケは、4試合の出場停止処分で開幕から不在。その穴を埋めるのは、長期の怪我からようやく復帰したトーマス・ヴェルメーレンか、伸び悩むバルトラか、集中を欠くマテューか……。
 
 心強いのは、トリデンテの存在だ。不安だらけの守備とは対照的に、攻撃には今シーズンも期待が膨らむ。
 
 それだけに、鍵を握るのが守備なのだ。高望みはしない。平均レベルでいいのだ。守備がある程度落ち着きさえすれば、あとはトリデンテがどうにかしてくれるのだから。
 
【記者】
Luis Fernando ROJO|MARCA
ルイス・フェルナンド・ロホ/マルカ
スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
【翻訳】
豊福晋
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