コノプリャンカにインモービレ――頼もしい新戦力の活躍。

インモービレのクロスに合わせたコノプリャンカ(22番)が、81分に起死回生の同点ゴール。期待の新戦力が揃って結果を残したことは、セビージャにとって大きな収穫だ。 (C) Getty Images
一方、惜しくも敗れたセビージャはどうだったか。
試合後のピッチで、選手とエメリ監督、コーチ陣が円陣を組んだ。チームの団結や自信が感じられる光景だった。負けたとはいえ、3冠王者のバルサと互角に渡り合ったセビージャには収穫が多い試合だっただろう。
[セビージャの視点]
■ベトか、リコか――
ゴールマウスはどうにかしなければならない問題だ。
メッシが決めた2つのフリーキックは、とくに1本目(7分)はスピードが緩く、ベトのミスとは言えないまでも、ノーチャンスでは決してなかった。
昨シーズンに急成長を遂げた21歳のリコが、そのまま正守護神の座に就くかと思われたが、エメリはこの試合でベトを選択。しかし、33歳のベテランの不安定なパフォーマンスを見る限り、再考が必要だろう。
■新戦力の躍動
最大の収穫は、コノプリャンカとインモービレという期待の新戦力が、途中出場から揃って結果を出したことだろう。
絶対的エースだったバッカを放出(ミランへ)した影響は強く感じられた。1トップを務めたガメイロは積極的な動き出しと守備への献身は見せたものの、バッカほどのゴールセンスは持ち合わせていない。
その意味でも、同点ゴールを決めたコノプリャンカ、そのゴールをアシストしたインモービレの活躍は、エメリにとって心強かったに違いない。
■クリホビアクは中盤で
昨シーズンは加入1年目ながらボランチとして攻守に絶大な存在感を放ったクリホビアクが、この試合はCBで起用された。
イボーラ、バネガ、D・スアレス、新加入のクローン=デーリと、セビージャの中盤は層が厚い。しかし、昨シーズンのチームMVPとも言えるクリホビアクはやはり中盤でこそ活きる。それが明らかになった試合でもあった。
CBとして裏のスペースなど後方を意識させるよりも、前を向かせ、アグレッシブに人に当たりに行かせてこそ、クリホビアクは真価を発揮する。CB起用は緊急時の応急処置にとどめるべきだろう。
文:豊福晋
試合後のピッチで、選手とエメリ監督、コーチ陣が円陣を組んだ。チームの団結や自信が感じられる光景だった。負けたとはいえ、3冠王者のバルサと互角に渡り合ったセビージャには収穫が多い試合だっただろう。
[セビージャの視点]
■ベトか、リコか――
ゴールマウスはどうにかしなければならない問題だ。
メッシが決めた2つのフリーキックは、とくに1本目(7分)はスピードが緩く、ベトのミスとは言えないまでも、ノーチャンスでは決してなかった。
昨シーズンに急成長を遂げた21歳のリコが、そのまま正守護神の座に就くかと思われたが、エメリはこの試合でベトを選択。しかし、33歳のベテランの不安定なパフォーマンスを見る限り、再考が必要だろう。
■新戦力の躍動
最大の収穫は、コノプリャンカとインモービレという期待の新戦力が、途中出場から揃って結果を出したことだろう。
絶対的エースだったバッカを放出(ミランへ)した影響は強く感じられた。1トップを務めたガメイロは積極的な動き出しと守備への献身は見せたものの、バッカほどのゴールセンスは持ち合わせていない。
その意味でも、同点ゴールを決めたコノプリャンカ、そのゴールをアシストしたインモービレの活躍は、エメリにとって心強かったに違いない。
■クリホビアクは中盤で
昨シーズンは加入1年目ながらボランチとして攻守に絶大な存在感を放ったクリホビアクが、この試合はCBで起用された。
イボーラ、バネガ、D・スアレス、新加入のクローン=デーリと、セビージャの中盤は層が厚い。しかし、昨シーズンのチームMVPとも言えるクリホビアクはやはり中盤でこそ活きる。それが明らかになった試合でもあった。
CBとして裏のスペースなど後方を意識させるよりも、前を向かせ、アグレッシブに人に当たりに行かせてこそ、クリホビアクは真価を発揮する。CB起用は緊急時の応急処置にとどめるべきだろう。
文:豊福晋