基本的な強度で圧倒されないように
そんなドイツに対抗するためには、基本的な強度で圧倒されないようにする必要がある。その意味でブンデスリーガの“デュエル王”である遠藤航は絶対に欠かせないが、4ー3ー3にしても4ー2ー3ー1にしても、中盤のチョイスのベースとして強度負けしないことが条件になってくるはず。そのうえで、どの部分でドイツを上回るかというテーマになりそうだ。
スペインとは東京五輪でEURO組6人にオーバーエイジ(OA)を加えたチームと対戦しているが、そのハイスケール版と言ってほぼ間違いない。異なるのはルイス・エンリケ監督が流れに応じて切れるカードが非常に豊富であること。そして何より4ー3ー3のピボーテに君臨するセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)の存在だ。まさしく『ラ・ロハ』の心臓であり、彼の存在なくして“神童”ペドリ(バルセロナ)の想像力や俊英フェラン・トーレス(バルセロナ)の決定力も発揮されにくい。
やはりブスケッツ、ペドリ、コケ(アトレティコ ・マドリー)、カルロス・ソレール(バレンシア)といったテク二カルかつタクティカルなパスワークに、厳しいプレッシャーをかけていく必要はあるが、絵に描いたようなプレッシングからのボール奪取は望めない。ドン引きは禁物だが、ミドルゾーンに引き込んでスペースを消しながら、セカンドボールを狙うような形が、1つ解決策になってくる。
スペインとは東京五輪でEURO組6人にオーバーエイジ(OA)を加えたチームと対戦しているが、そのハイスケール版と言ってほぼ間違いない。異なるのはルイス・エンリケ監督が流れに応じて切れるカードが非常に豊富であること。そして何より4ー3ー3のピボーテに君臨するセルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)の存在だ。まさしく『ラ・ロハ』の心臓であり、彼の存在なくして“神童”ペドリ(バルセロナ)の想像力や俊英フェラン・トーレス(バルセロナ)の決定力も発揮されにくい。
やはりブスケッツ、ペドリ、コケ(アトレティコ ・マドリー)、カルロス・ソレール(バレンシア)といったテク二カルかつタクティカルなパスワークに、厳しいプレッシャーをかけていく必要はあるが、絵に描いたようなプレッシングからのボール奪取は望めない。ドン引きは禁物だが、ミドルゾーンに引き込んでスペースを消しながら、セカンドボールを狙うような形が、1つ解決策になってくる。
鍵を握るのがサイドバックの背後で、やはりスペインはポゼッションをベースに右のダニエル・カルバハル(レアル・マドリー)やセサル・アスピリクエタ(チェルシー)、左のジョルディ・アルバ(バルセロナ)が高めのポジションを取ることが多く、前線との関係によってはインアウトの立ち位置を使い分けてくる。そうしたスタイルを裏返す形で、伊東純也や三笘薫の高速ドリブルが生きてくる。そこに古橋亨梧、前田大然、浅野拓磨など、日本が誇るスピード系のアタッカー陣をぶつけやすい相手でもある。
ドイツもスペインもチームの総合力で上回ることは不可能だが、強度や立ち位置で圧倒されないレベルまで引き上げれば、つけ入る隙は出てくる。そして、あわよくば勝点3を獲得したいが、少なくとも初戦のドイツから勝点1を取れれば、スペインとドイツの直接対決で星を潰し合ってくれる可能性が高まる。
ドイツもスペインもチームの総合力で上回ることは不可能だが、強度や立ち位置で圧倒されないレベルまで引き上げれば、つけ入る隙は出てくる。そして、あわよくば勝点3を獲得したいが、少なくとも初戦のドイツから勝点1を取れれば、スペインとドイツの直接対決で星を潰し合ってくれる可能性が高まる。