「タニ(大谷秀和)によろしく言っておいてください」
前述した名古屋在籍時に担当させていただいたインタビューでの玉田は、真摯に対応しながらも笑顔を絶やさず、そのうえでドリブルに対する彼の持論をこと細かく語ってくれた。そしてインタビューが終わり、取材部屋を出る際には「タニ(大谷秀和)によろしく言っておいてください」と言伝も頼まれた。玉田と大谷は、ユースにいた大谷がトップチームに練習参加していた頃からの仲である。玉田は後輩の大谷をよく食事に連れていき、キャンプではふたりで『ウイニングイレブン』などゲームに興じる機会も多かった。大谷も、そんな玉田を「良い兄貴的な存在だった」と慕っている。
柏で見せたプレーはどれもスーパーで印象深いものばかりだった。ただ、柏時代には知り得なかった彼の人柄に触れたという点では、名古屋でのわずか1時間程度のインタビューがもっとも印象深く、非常に有意義な時間になった。
取材・文●鈴木 潤(フリーライター)
柏で見せたプレーはどれもスーパーで印象深いものばかりだった。ただ、柏時代には知り得なかった彼の人柄に触れたという点では、名古屋でのわずか1時間程度のインタビューがもっとも印象深く、非常に有意義な時間になった。
取材・文●鈴木 潤(フリーライター)

11月25日発売号のサッカーダイジェストでは、引退惜別企画として玉田圭司選手と阿部勇樹選手をクローズアップ。彼らのこれまでのキャリアをプレーバックしつつ、偉大な実績を改めて目に焼き付けてください。(C)SOCCER DIGEST