マインツでの挑戦がついにスタート! 武藤嘉紀への期待と課題

カテゴリ:ワールド

中野吉之伴

2015年07月09日

キッカー誌も指摘する「戦術理解」と「フィジカル」がポイント。

激しい当たりがブンデスリーガの特徴。フィジカルコンタクトに耐えられるかは、重要なポイントだ。 (C) Getty Images

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 では、武藤は初挑戦のブンデスリーガで本領を発揮できるのだろうか。
 
「ヤー(イエス)」と答えるのは、日本人プレーヤーをよく知るピエール・リトバルスキーだ。
 
 90年イタリア・ワールドカップの優勝メンバーで、現在はヴォルフスブルクのスカウト長を務めるリトバルスキーは、『キッカー』誌のインタビューで、
「ムトウはドリブルが得意で、いいスピードを持っている。マインツというチームに合うだろう」
 と語り、ブンデスリーガの水準に達していると太鼓判を押した。
 
『キッカー』誌は、「戦術、フィジカルの両面をさらに伸ばす必要があるが、2011年にバイエルンに移籍した宇佐美貴史のケースとは違い、マインツでは実戦経験を積みながら成長する時間が与えられるはずだ」との見解を示している。
 
 レギュラーとして起用されるかどうかは、『キッカー』が指摘するように、戦術理解とフィジカルが間違いなくポイントとなるだろう。
 
 激しい当たりが特徴のブンデスリーガでは、サイドプレーヤーにも守備への貢献が必要不可欠だ。自陣から敵陣深くまでスプリントを繰り返し、積極的にプレスを仕掛けなければならない。
 
 しかも、相手のボール保持者に身体をぶつけ、ボールを奪いにいくことも求められる。そうした「ノルマ」をクリアしたうえで、みずからの持ち味を発揮しなければならないのだ。
 
 ヘルタ・ベルリンの原口元気も、1年目の昨シーズンはこの点に戸惑い、終盤までなかなか出場機会を得ることができなかった。
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