問われるのはパーソナリティや環境適応力。
攻守の両局面における選手全員のハードワークが光り、リアクション型のサッカーを志向しているマインツの十八番は、ボールポゼッションで相手を揺さぶる遅攻ではなく、ボールを奪ってから素早く縦に攻め込むショートカウンターだ。
【写真】武藤嘉紀 国内ラストマッチ
守→攻の切り替えが素早いうえ、初速もトップスピードも群を抜いている「カウンターの申し子」武藤嘉紀が、攻撃の新たなキーマンとなる可能性は小さくない。
高確率で起用されそうなポジションは、4-2-3-1の2列目左サイド。怪我さえなければ不動のレギュラーだったヨナス・ホフマンがレンタル期間終了に伴う退団が濃厚で、その穴埋め役として期待されている。
定位置争いのライバルとなりうる元ドイツU-21代表のクリスティアン・クレメンスを足下のテクニックや得点力で、韓国代表のク・ジャチョルをスピードや局面打開力で凌駕するだけに、武藤にとってレギュラーの座を掴み取るのはそう難しくないだろう。
戦術的にも技術的にもこれといった不安が見当たらない以上、問われるのはパーソナリティや環境適応力となる。
その意味で、同胞の岡崎慎司が結果を残した意義は小さくない。周囲から「日本人に何ができる?」と懐疑的な目を向けられる心配がないからだ。チェルシーのようなビッグクラブ特有の重圧がない点も、明るい展望が描ける要因のひとつだ。
伸び伸びとプレーできる環境が整っているマインツは、理想に近い移籍先と言えるだろう。
文:遠藤孝輔
(サッカーダイジェスト5.28号より一部修正)
【写真】武藤嘉紀 国内ラストマッチ
守→攻の切り替えが素早いうえ、初速もトップスピードも群を抜いている「カウンターの申し子」武藤嘉紀が、攻撃の新たなキーマンとなる可能性は小さくない。
高確率で起用されそうなポジションは、4-2-3-1の2列目左サイド。怪我さえなければ不動のレギュラーだったヨナス・ホフマンがレンタル期間終了に伴う退団が濃厚で、その穴埋め役として期待されている。
定位置争いのライバルとなりうる元ドイツU-21代表のクリスティアン・クレメンスを足下のテクニックや得点力で、韓国代表のク・ジャチョルをスピードや局面打開力で凌駕するだけに、武藤にとってレギュラーの座を掴み取るのはそう難しくないだろう。
戦術的にも技術的にもこれといった不安が見当たらない以上、問われるのはパーソナリティや環境適応力となる。
その意味で、同胞の岡崎慎司が結果を残した意義は小さくない。周囲から「日本人に何ができる?」と懐疑的な目を向けられる心配がないからだ。チェルシーのようなビッグクラブ特有の重圧がない点も、明るい展望が描ける要因のひとつだ。
伸び伸びとプレーできる環境が整っているマインツは、理想に近い移籍先と言えるだろう。
文:遠藤孝輔
(サッカーダイジェスト5.28号より一部修正)