前半をリードして終えただけでなく、数的優位にも立っていたら、展開は変わっていたかもしれない。

　現地時間10月18日のプレミアリーグ第８節で、アーセナルはホームでクリスタル・パレスと２-２で引き分けた。冨安健洋がフル出場した一戦で、ホームチームは早い時間に先制。だが後半に逆転を許すと、終了間際のアレクサンドル・ラカゼットの同点弾で黒星を免れている。

　アーセナルのレジェンドでもあるクリスタル・パレスのパトリック・ヴィエラ監督は、あと一息で３ポイントを逃した悔しさを表わした。だが、ミケル・アルテタ監督は、前半終了間際のプレーでクリスタル・パレスに退場者が出なかったことへの不満を述べている。

　スペイン人指揮官が指摘したのは、42分の出来事。クリスタル・パレスのFKの場面で、ジェームズ・マッカーサーにブカヨ・サカが後方から蹴られたシーンだ。明らかにずれたタイミングでマッカーサーにふくらはぎを蹴られたサカは、結局ハーフタイムに交代を余儀なくされた。
【画像】イエローは軽すぎる？ マッカーサーがサカを蹴り飛ばした決定的瞬間

　サッカーサイト『GIVEMESPORT』は、マッカーサーのプレーを「残忍なファウル」と表現。マイク・ディーン主審がイエローカードしか出さなかったことを「驚き」と評している。
 

　英衛星放送『Sky Sports』によると、アルテタは「試合で本当に重要な、試合を変えるようなことに気付けば、それは確認しなければいけない」と、ジャッジを批判した。

「あれは影響したというだけでなく、サカを交代させなければいけなくなった。２つの異なる形で影響したということだ。正しくない。彼らは10人になるべきだった。見直したら、どうして選手（マッカーサー）がピッチに残っていられたのか、信じられない」

　また、英紙『Daily Mail』によれば、元イングランド代表のジェイミー・キャラガーも「明白な誤審」と指摘している。

「あそこでマッカーサーがサカを見られないはずがない。視線の先にいたのだから、マッカーサーがあれで退場になっていても、誰も文句を言えなかった。明白な誤審だよ。（ビデオアシスタントレフェリーで）覆されるべきだった。マッカーサーはただサカを蹴っただけだった」

　３連勝後に２戦連続ドローとなったアーセナルは、勝点11で12位につけている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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