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「カネの前にひざまずいた」チェルシー移籍秒読みのルカクにインテリスタが怒り! 壁画は落書きで…

カテゴリ:移籍情報

ワールドサッカーダイジェスト編集部

2021年08月10日

11年ぶりのスクデット獲得に貢献

チェルシーへの復帰が目前に迫っているルカク。 (C)Getty Images

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 怒りの矛先が向けられたのは、クラブだけではない。この2年、ミラノの新たな「王」としてサポーターを魅了してきたストライカーにも、インテルのウルトラスは厳しい言葉を送りつけた。

 ロメル・ルカクのチェルシー移籍は秒読み段階に入った。8月9日、ルカクはミラノでチェルシーのメディカルチェックを受けたことが報じられており、同日にリナーテ空港から飛び立った。ロンドンの古巣との再契約は時間の問題だ。

 2019年にマンチェスター・ユナイテッドから加入して以降、ルカクは文字通りエースとしてインテルの前線をけん引してきた。昨シーズンの11年ぶりのスクデットも、このベルギー代表FWの存在なくしてあり得なかっただろう。

 加入当初からイタリア語を駆使し、環境に馴染み、ミラノ・ダービーでは宿敵ミランの顔であるズラタン・イブラヒモビッチとバトルを繰り広げ、ゴールと勝利でファンを喜ばせてきた。インテル・サポーターは新たなチームの大黒柱に熱狂した。それだけに、退団の痛みも大きい。

【画像】インテルのウルトラスが怒り!落書きされたルカクの壁画
 
 もちろん、サポーターがまず怒りをぶつけた相手は、財政難からアントニオ・コンテ、アシュラフ・ハキミを失い、さらにはルカクも手放すと決めたクラブのオーナー、蘇寧グループだ。張一族に退陣を求める声は少なくない。

 一方で、自身をミラノの「王」と称しながら、ロンドンへ戻ることを決めたルカクのことも、一部のウルトラスは許せないようだ。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、本拠地サン・シーロの近くに描かれたルカクの壁画は落書きで汚された。

 さらに、ウルトラスのグループはSNSで「親愛なるルカク、君にはもっと誠実で透明性のある振る舞いを期待していた」と、“元エース”を批判している。

「だが、われわれが息子のように、われわれの一員のように迎え入れ、守ってきたにもかかわらず、君もほかのすべての者たちのように、カネの前にひざまずいた。幸運を祈る。ただ、つねに強欲が報われるとは限らない」

ウルトラスは「選手、クラブ、監督はツールであり、本質ではない。彼らは通り過ぎていき、われわれは残る」とも主張している。

「今は全員が同じ方向に進まなければいけない。黙々と仕事しろ。何よりもまずインテルが優先だ」

 3か月前に栄光を手にしたチームは、もはや解体寸前だ。インテルは、ファンが納得するチーム編成と新シーズンにすることができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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