“優勝候補”イングランドのEURO初制覇は今回も難しい? 英国人記者が指摘する“ネガティブな要素”【現地発】

カテゴリ:国際大会

スティーブ・マッケンジー

2021年06月09日

期待値は高まるばかりだが…

大黒柱のケイン(右端)を筆頭にタレント揃いのイングランド。初の欧州制覇を果たせるか。 (C)Getty Images

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 イングランドは、現地時間6月7日に、EURO2020の初戦となるクロアチア戦(13日)を前に、最後の強化試合をルーマニアと行ない、1-0で勝利した。

 現地では、彼らがこの大会で好成績を収めるという期待値がどんどん高まっており、テレビや新聞の報道でも、フランス代表とともに優勝候補に挙げられている。

 だが、私は「優勝できる」とは考えていない。

 イングランド代表は、ほとんどの試合をホームであるウェンブリースタジアムで行なえる。現時点では、2万2500人のファンの入場が許されており、政府は21日以降、本来の収容人数である9万人近くまで引き上げる方針を明らかにしている。通常であれば、サポーターからホームならでは大声援を受けることになるわけで、もちろんアドバンテージになる。

 しかし、しばらく静寂のスタジアムでプレーしてきた選手たちが、いきなり9万人のサポーターの前で、プレーしたらどうなるか。ポジティブな面だけではないだろう。内容が良くなければ、当然ブーイングも飛んでくる。若手が少なくないだけに、普段通りプレーできるかはわからない。
 
 また、イングランド代表が入ったD組は、クロアチア、スコットランド、チェコと非常に難しい相手ばかりだ。グループステージから緊張感のある試合が期待できるから、悪くはないと捉える意見もある。とはいえ、3か国のいずれかに足を掬われる可能性は十分にある。そう、決勝トーナメント進出は確約されているわけではないのだ。

 初戦のクロアチアは、18年のワールドカップ準決勝で敗れた相手だ。苦戦は目に見えている。2戦目はスコットランドとの同国対決、いわばローカルダービーだ。歴史的に深い溝がある彼らは、めきめきと力をつけており、この試合を「イングランドとの立場を逆転する」絶好の機会だと捉えているはずだ。決して簡単な相手ではない。

 そして、それまでの戦績によっては最重要となる3戦目のチェコは、予選で敗れた相手だ。はっきり言って、イングランドの最大の課題は、この3試合をどう乗り切るか、グループステージをどう突破するかだと思っている。

 もちろん、我々には、世界最高のストライカーと呼び声の高いハリー・ケインという大黒柱がいる。全てにおいて助けになるだろう。だが、故障がちなため、トラブルがないことを祈るばかりだ。彼を失えば、非常に大きな痛手になるのは言うまでもない。
 
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