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【20-21日本人欧州組ベスト11 vol.6】MVPは伊東と遠藤の一騎打ち。6月の代表戦で最も見てみたい“新戦力”が…

カテゴリ:海外日本人

清水英斗

2021年05月20日

唯一の物足りなさを払拭

清水氏が選んだ日本人欧州組のベストイレブン。赤字がMVP。

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 欧州サッカーの2020-2021シーズンも残すところあとわずかとなった。佳境を迎えたこのタイミングで、日本人選手に精通する識者にヨーロッパでプレーするサムライ戦士の中から、ベストイレブンとMVPを選出していただいた。サッカーライターの清水英斗氏が選んだのは――。

――◆――◆――

 MVPは伊東純也と遠藤航の一騎打ち、という印象で迷ったが、今回はリーグ戦11ゴール13アシストと、両方を2桁に乗せたヘンクの伊東を選んだ。開催中のチャンピオンシッププレーオフでも毎試合ゴールに絡んでおり、非常にインパクトが強い。

 特にプレーオフ第2節、ブルージュ戦のゴールは素晴らしかった。相手ラインの背後へ飛び出した後、折り返しの機会を伺ったが、味方の詰めが間に合わないのを確認すると、すぐに判断を変え、角度の無い場所から相手GKの肩口を抜く、強烈なシュートをゴール天井へ突き刺した。衝撃の一言。

 今シーズンの伊東を見ると、あのエリアからのシュートが際立っており、11ゴールと決定力を高める要因にもなった。以前よりもフィニッシュに迷いが無く、シャープに足を振っている。リーグ戦2桁得点はJリーグでも達成していなかったが、今季は伊東に対する唯一の物足りなさ、決定力を払拭したシーズンと言えるかもしれない。

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 クロスの精度も素晴らしく、ポジションも中央寄り、サイドの大外など様々なレーンでプレーでき、あらゆる箇所からの飛び出しは切れ味抜群。守備も献身的でよく走る。今季オフはどのクラブへの移籍が決まるのか、楽しみだ。

 次点はシュトゥットガルトの遠藤だが、デュエルの価値観が強いドイツで、ブンデスリーガNO.1のデュエル勝利数を保ち続けたのは見事。マウスピースを作って衝撃を軽減し、思い切って球際で戦えるように工夫した。「日本人だから」「日本人に合ったプレー」を言い訳にせず、何人だろうと小柄だろうと、鍛えればやれる、工夫すればやれると、雄々しくもクレバーな姿を見せてくれた。

 フランクフルトの鎌田大地と長谷部誠も、チームを上位へ進出させる見事な活躍ぶりだった。ただ、最後にチームが失速してチャンピオンズ・リーグの出場権を確保できなかったのは惜しかった。日本代表の目線で見れば、鎌田が世界最高峰の舞台を経験すれば、色々な情報を持ち帰る知性を持っているだけに残念だった。
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