• トップ
  • ニュース一覧
  • U-15の2冠から3年、鳥栖U-18がクラブユース選手権初優勝!強さの裏にある“1年生トリオ”の台頭

U-15の2冠から3年、鳥栖U-18がクラブユース選手権初優勝!強さの裏にある“1年生トリオ”の台頭

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2020年12月31日

主軸は3年前に2冠を達成したメンバーだが…

総合力の高さを見せ付け、安定感のある戦いぶりで初優勝を手にした鳥栖U-18。写真:松尾祐希

画像を見る

 U-15クラブユース選手権とU-15高円宮杯の2冠から3年。サガン鳥栖U-18がU-18クラブユース選手権の決勝でFC東京を3−2で下し、初優勝を手にした。

 今大会の鳥栖はトップチームの練習に参加していたため開幕直前に合流したMF相良竜之介(3年/昇格内定)が2回戦で負傷し、以降は時間限定での起用となった。高校2年生ながら今季J1デビューを果たした左SB中野伸哉(2年)もU-19日本代表候補合宿に参加していた影響で準々決勝から参戦。しかし、総合力の高さを見せ付け、安定感のある戦いぶりで頂点に立った。

 チームの主軸は3年前に2冠を達成したメンバー。しかし、12月29日に行なわれたFC東京U-18との決勝で先発したメンバーで3年前に日本一を経験した選手はFW田中禅(3年)、MF西村洸大(3年)、中野のみ。途中から出場した相良とDF末次晃也(3年)を含めても5名で、そのほかの選手はユースに昇格できずに他チームに移った。では、なぜそれでも力を落とさず、再び頂点に立ったのか。それは下級生の台頭だ。とりわけ、今大会で目立ったのが1年生の活躍。世代別代表経験を持つ楢原慶輝、福井太智、坂井駿也は4−3−3を基本とするチームの戦術を理解し、主軸としてフル稼働した。
 
 楢原はインサイドハーフの位置で全試合に先発。後半途中に交代する試合がほとんどだったが、抜群の戦術眼と豊富な運動量で攻守の繋ぎ役を全う。2回戦まで途中から起用されていた福井は相良の負傷によって、3回戦からスタメンに定着。左ウイングの位置で起用されると、正確な技術と冷静な状況判断で攻撃に奥行きを作った。また、抜群のサッカーセンスを発揮し、準決勝では試合の途中からアンカーでプレー。気の利いたポジショニングでスペースを埋め、チャンスと見れば身体を寄せてボールを奪うなど存在感を示した。そのプレーに田中智宗監督も太鼓判を押し、試合後には「福井はスタートではなかったけど、パフォーマンスが大会中に本当に良くなった」と1年生MFに賛辞を惜しまなかった。

 この3人のなかでは唯一の外部生である坂井はアンカーの位置で黒子役に徹し、セカンドボールの回収やビルドアップでチームに貢献した。また、技術力の高さも見せ付け、決勝では観衆の度肝を抜く鮮やかなロングフィードで石原央羅(3年)のゴールをお膳立て。「自分は結構決勝までの試合で良いパフォーマンスができず、迷惑をかける場面もあった。だけど、決勝は落ち着いてプレーできて、あのパスでチームに貢献できたと思う」と本人は涼しい顔で振り返ったが、決勝の舞台で平然と難易度の高いプレーをやってのけるメンタリティは只者ではない。
 
【関連記事】
サガン鳥栖U-15&18が快進撃! アヤックスの育成メソッドで強化促進、トップへの人材輩出も続々
「今冬に帰国する可能性がある」大迫勇也がJリーグ復帰か? ブレーメン地元紙が報じる
南野拓実、2020年最終戦は出場なしに…。リバプールは難敵ニューカッスルを攻めに、攻めるも、今季初めて――
「遅れてイヌイの身体に…」バルサDFの乾貴士への“踏みつけ行為”が物議!元審判が異議「PKになるべきだった」
欧州復帰へ前進!? 本田圭佑がツイッターでボタフォゴ退団を認める「批判はすべて受け入れたい…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト いよいよ大詰め!
    4月4日発売
    アーセナル、リバプール、
    マンチェスター・シティ
    プレミア3強 徹底解剖
    歴史的な三つ巴は最高潮へ!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ