宿願の関東リーグ昇格を勝ち取った“リアル”南葛SC【前編】——指揮官が振り返る「立ち返るもの」の大切さ

カテゴリ:特集

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年12月18日

「あの負けが全てでした。そこで、僕たちは立ち返らなきゃいけないことを明確にできたんです」

2020シーズンの戦いを振り返ってくれた島岡監督。今季のターニングポイントになった試合について語った。写真:滝川敏之

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 東京都社会人サッカーリーグ1部に昇格して3年目、南葛SCがついに関東リーグ昇格を決めた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響もありリーグが変則的になるなど、どのチームも対応に苦慮した2020年シーズン。そのなかで、南葛SCはいかに結果を勝ち取ったのか。

 就任1年目で結果を出した島岡健太監督に、2020年シーズンの舞台裏とポイントとなった試合を振り返ってもらった。

――◆――◆――

 新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、変則的なシーズンを送ることになった2020年の南葛SC。しかし、そんな難しいシーズンを東京都社会人サッカーリーグ1部で優勝、
さらに続く関東社会人サッカー大会でも優勝という見事な結果で乗り切り、宿願の関東リーグ2部昇格を決めた。

 今シーズンから指揮を執ることになった島岡健太監督は、シーズン前から技術を前提とする「ワクワクするサッカー」を掲げチームに浸透させてきた。その島岡監督に今シーズンを振り返ってもらうと、ポイントとなった試合は2つに絞られた。

「FC N.戦が一番のターニングポイントです。あの負けが全てでした。そこで、僕たちは立ち返らなきゃいけないことを明確にできたんです」

 2020年8月9日、東京都社会人サッカーリーグ1部・4節のFC N.戦。南葛SCはこの試合、前半に先制するも後半に逆転され敗戦を喫してしまう。結果としてシーズン唯一の敗戦になったこの試合を、島岡監督はポイントとなった試合のひとつに挙げた。

 新型コロナウイルス感染拡大のため、リーグは開催フォーマットの変更を余儀なくされた。毎年春から始まっていたシーズンは7月から。さらに、1部所属16チームを2ブロックに分けリーグ戦を実施。その後両ブロック上位2チームでトーナメントを行ない、優勝及び関東社会人チーム出場チームを決めることとなった。

 どのチームも春の緊急事態宣言中はグラウンドでの活動が制限され、チーム作りに苦労した。その中で、南葛SCはリモートを駆使し、できるトレーニングを続けてきた。

「現状を悲観してもしょうがない。一方で、アドバンテージを作れる自信はありました。それはサッカーができない期間に身体を作ること。植野悟フィジカルコーチにも手伝ってもらい、身体についての知識を上げ、操作性を向上させる時間に充てたんです。クラブの事務所にスペースを設けて各選手にリモートで指導して。場所も提供いただき、スタッフにも協力していただいたのは本当に心強かったです」

 やれることは山ほどあったという。その中ですべき準備をし、グラウンド練習も再開され迎えた7月19日の開幕戦。だが景気よくロケットスタートとはいかなかった。1節は先制しながら引き分け、第2節は7-1と大勝したものの、先制点を許した。先に点を取られたのはシーズンでこの試合だけ。続く3節を勝利したものの、4節のFC N.で初黒星を喫してしまう。
 

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