検査結果が届いたのはキックオフ3時間前
ここ2か月、一日の平均死亡者数が毎日1000人を超えているブラジルで、カンピオナート・ド・ブラジル(ブラジル全国選手権)が開幕した。しかし、そのスタートは第1節から混沌としている。
ブラジル・サッカー連盟(CBF)は、この8月9日に何が何でも全国選手権を開始したかった。そのため25ある州選手権は、まだコロナが収束していないなかで、試合を消化する必要に迫られた。しかし、本田圭佑が所属するボタフォゴは、対戦相手がまだ州リーグの試合を全て終えていないため、開幕節は延期となった。
それよりももっと大きな問題となっているのは、ゴイアス対サンパウロの試合だ。
この試合はゲーム直前になって延期となった。その理由はゴイアスの23人の選手のうち10人がPCR検査で陽性だったからだ。CBFのプロトコルでは、全選手が試合前に検査を受けなければならない。しかし、その結果が出たのは、なんとキックオフのわずか3時間前だったのだ。
ブラジル・サッカー連盟(CBF)は、この8月9日に何が何でも全国選手権を開始したかった。そのため25ある州選手権は、まだコロナが収束していないなかで、試合を消化する必要に迫られた。しかし、本田圭佑が所属するボタフォゴは、対戦相手がまだ州リーグの試合を全て終えていないため、開幕節は延期となった。
それよりももっと大きな問題となっているのは、ゴイアス対サンパウロの試合だ。
この試合はゲーム直前になって延期となった。その理由はゴイアスの23人の選手のうち10人がPCR検査で陽性だったからだ。CBFのプロトコルでは、全選手が試合前に検査を受けなければならない。しかし、その結果が出たのは、なんとキックオフのわずか3時間前だったのだ。
しかも、ゴイアスはすぐにこの事実をサンパウロ側に告げなかった。試合のTV放映権はホームチームの大きな財源となる。入場料収入が見込めない今は、ほぼ唯一の収入源だ。ゴイアスはこの試合をどうしてもキャンセルしたくなかった。
しかしチームには13人の選手しか残っておらず、リーグの規定である、最低でも11人の選手に5人の控え選手の条件を満たしていない。そこでゴイアスはユースチームから選手を呼んで、陽性だった10人の選手の代理にたてようとした。
しかし彼らを選手登録する時間はなかった。そもそも陰性だった選手も、陽性のチームメイトとともにプレーしていたわけで濃厚接触者である。彼らもピッチに立つことはできない。それがわかると、ゴイアスは、サンパウロの不戦勝にならないようスポーツ裁判所に訴えて試合のキャンセルの手続きをとり、その後ようやく対戦相手のサンパウロに事実を告げた。
延期が決まった時、すでに両チームの選手たちはロッカールームに入っていた。ゴイアスの13人の“陰性”選手も本来なら隔離されるべきなのに、スタジアムに来ていたのだ。
しかしチームには13人の選手しか残っておらず、リーグの規定である、最低でも11人の選手に5人の控え選手の条件を満たしていない。そこでゴイアスはユースチームから選手を呼んで、陽性だった10人の選手の代理にたてようとした。
しかし彼らを選手登録する時間はなかった。そもそも陰性だった選手も、陽性のチームメイトとともにプレーしていたわけで濃厚接触者である。彼らもピッチに立つことはできない。それがわかると、ゴイアスは、サンパウロの不戦勝にならないようスポーツ裁判所に訴えて試合のキャンセルの手続きをとり、その後ようやく対戦相手のサンパウロに事実を告げた。
延期が決まった時、すでに両チームの選手たちはロッカールームに入っていた。ゴイアスの13人の“陰性”選手も本来なら隔離されるべきなのに、スタジアムに来ていたのだ。