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「マドリーを退団するのは…」“消えかけた逸材”パブロ・サラビアはいかにしてスペイン代表入りを果たしたのか?【インタビュー】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2019年11月16日

最高の手本となったのは?

今年9月に待望の代表入りを果たしたサラビア。遅咲きの花を咲かせている。(C)Getty Images

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 パブロ・サラビアは今夏、パリ・サンジェルマンへのステップアップ移籍を果たした。

 ラ・ファブリカ(レアル・マドリーのカンテラの総称)で将来のホープとして期待されていたのは今や昔。当時ドリブルを得意とする左利きのテクニシャンとして鳴らした若者は、ヘタフェとセビージャでの8年間のプレー経験を経て、スペイン代表に初招集したロベルト・モレーノ監督をして、「多様な貢献ができる。アシストも得点もコンスタントに量産する」と言わしめるマルチなアタッカーへと成長を遂げた。

 27歳にしてまさに絶頂期を迎えているサラビアに話を訊いた。

―――◆―――◆―――
 
――ウイングからマルチなアタッカーへと進化できた秘訣は?

「日々上達したいと努力してきた結果だね。チームメイトのプレーを参考にしたり、監督のプレーコンセプトに適応しながらね。サッカーというのは結局、相手の嫌がるプレーをいかにやっていくかがポイントになる。その点で僕は成長できたと思う。守備の意識はずっと高く持ってやってきたつもりだけど、経験を重ねるにつれてインテンシティーが増した。攻撃も決定的な場面で仕事ができるようになり、それが得点とアシストの増加に繋がっている」

――実際、最近のパブロはインテリジェンスに磨きがかかってきたよね。それが相手の嫌がるプレーということ?

「人間の体力には限界がある。常に全力でプレーをしていては、いずれスタミナ切れを起こす。だから経験を活かして相手が嫌がることを探しながら、どの場面でハードワークに徹すべきか、全力疾走をすべきか、そのペース配分が分かってきたんだ」

――そうした考え方はどうやって身に付けたの? 監督やチームメイトからのアドバイス?

「ヘタフェ時代にキケ・サンチェス・フローレス監督(現ワトフォード)から『試合中は常に緊張感を保ちなさい。集中力をマックスに保ち、細心の注意を払ってすべてのアクションを心掛けなさい。試合中にリラックスしている暇なんてないんだ』と注意されたことがあった。なるほどなと思ったよ。

 例えば相手ボールの時にただ単に守備をしているだけでいいわけではない。マイボールになった時にどう攻めれば相手が嫌がるのか、相手は何を意図してこちらの弱点を突いているのかという点までイメージしてプレーしなければならない。

 その意味でもクリスチアーノ・ロナウドは最高のお手本だった。どこで全力疾走をするのか、どのタイミングで相手のマークを外すのか、ゴール前のどのゾーンでボールをもらうのか、クロスに合わせるためにどの体勢で飛び込むのかといった点まで完璧にイメージしながらプレーしていた。そうしたプレーコンセプトを体得すると、アタッカーにとっては大きなアドバンテージになる」
 
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