後半戦に入って1勝4敗、8失点と崩れかけていた山形の守備に再び堅守をもたらした救世主
頼もしい守備の要が山形に帰ってきた。
1万8721人を動員した27節のアルビレックス新潟戦で、加賀健一が約1年2か月ぶりに公式戦復帰。3バックの右に入って2-0での勝利に貢献すると、続く28節・東京ヴェルディ戦でも2試合連続で無失点に抑える。後半戦に入ってからの5試合で1勝4敗、8失点と崩れかけていたモンテディオ山形の守備に、再び堅守をもたらした。
加賀は、木山隆之監督の就任1年目となる17年に浦和レッズから山形へ加入した。加入当時からチームの中心選手としてディフェンスラインに名を連ねていたが、一方で怪我に泣かされることも多く、17年は20試合、18年は15試合の出場に留まっている。
昨年は、6節・東京V戦で前年の肉離れから復帰。開幕から崩壊していた守備を立て直し、シーズン前半戦を折り返すまでの10試合を無敗、失点9に抑える原動力となった。
しかしその後、右膝前十字靭帯を断裂して無念の長期離脱。チームは、そのシーズンの後半戦で伸び悩んだ成績と引き換えに、出場数の少ない栗山直樹と大卒ルーキーの熊本雄太、3バックにコンバートしたばかりの松本怜大の3人が経験を積んだことで、今季前半戦の快進撃を支えた守備が培われることになる。
1万8721人を動員した27節のアルビレックス新潟戦で、加賀健一が約1年2か月ぶりに公式戦復帰。3バックの右に入って2-0での勝利に貢献すると、続く28節・東京ヴェルディ戦でも2試合連続で無失点に抑える。後半戦に入ってからの5試合で1勝4敗、8失点と崩れかけていたモンテディオ山形の守備に、再び堅守をもたらした。
加賀は、木山隆之監督の就任1年目となる17年に浦和レッズから山形へ加入した。加入当時からチームの中心選手としてディフェンスラインに名を連ねていたが、一方で怪我に泣かされることも多く、17年は20試合、18年は15試合の出場に留まっている。
昨年は、6節・東京V戦で前年の肉離れから復帰。開幕から崩壊していた守備を立て直し、シーズン前半戦を折り返すまでの10試合を無敗、失点9に抑える原動力となった。
しかしその後、右膝前十字靭帯を断裂して無念の長期離脱。チームは、そのシーズンの後半戦で伸び悩んだ成績と引き換えに、出場数の少ない栗山直樹と大卒ルーキーの熊本雄太、3バックにコンバートしたばかりの松本怜大の3人が経験を積んだことで、今季前半戦の快進撃を支えた守備が培われることになる。
その18年をベースにした今年の堅守も、夏場の疲労や怪我人のトラブル、点が取れずに勝ちきれなかった影響で7月に崩れかけていたが、今回の加賀の復帰で再び息を吹き返した。狙ってはいないだろうが、大舞台で現われて窮地にあるチームを救う絶妙なタイミングは、ヒーローか救世主のようでもある。
加賀の守備の貢献度については、ひとつのデータを用意した。
モンテディオ山形に加入した17年から18年までの2年間、リーグ戦で加賀が先発しなかった試合は49試合で68失点。しかし先発した試合になると35試合で30失点。選手が一人加わるだけで、1試合あたりの失点数が約1.39から約0.86にまで大幅に減少する。
山形での欠場は、出場停止か、怪我や違和感などで出場を見送った場合がほとんど。山形にとっては、居るか居ないかでチームが様変わりする選手のひとりなのだ。
加賀の守備の貢献度については、ひとつのデータを用意した。
モンテディオ山形に加入した17年から18年までの2年間、リーグ戦で加賀が先発しなかった試合は49試合で68失点。しかし先発した試合になると35試合で30失点。選手が一人加わるだけで、1試合あたりの失点数が約1.39から約0.86にまで大幅に減少する。
山形での欠場は、出場停止か、怪我や違和感などで出場を見送った場合がほとんど。山形にとっては、居るか居ないかでチームが様変わりする選手のひとりなのだ。