若手の躍動で浦和を叩きのめした横浜。とくに印象に残った3人が…【英国人記者の目】

カテゴリ:連載・コラム

スティーブ・マッケンジー

2019年07月15日

三好が短時間しか見られなかったのは残念

粋のいいプレーを見せているティーラトン(左)、遠藤(中央)、三好(右)。チェルシー戦でどんなパフォーマンスを見せるか。(C)SOCCER DIGEST

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 13日の土曜の夜、日産スタジアムで開催された、横浜F・マリノスと浦和レッズの一戦を見る機会に恵まれた。横浜は、プレミアリーグのチェルシーとの対戦を控えていることもあり、個人的にチーム状態に注目していた。試合途中、ゴール判定を巡って両チームがエキサイトする場面もあったが、結果は横浜が3-1で勝利。横浜のワンサイドゲームだったというのが私の印象だ。

 試合中にふと、横浜で初めて見た試合を思い出した。当時、まだ若かりし日の中村俊輔にインタビューをする機会を得た。なんと、彼はまだ現役を続けているというから驚きだ。

 その頃の中村と同じように、浦和戦で際立った存在感を発揮したのが、先制点を記録したMF遠藤渓太だ。前半はやや硬い様子も見られたが、38分に1点目を決めた後に動きがガラリと変わった。

 聞けば、これが今季初ゴールだったという。横浜のチャンスを演出し続けた21歳の印象は鮮烈だった。来年に控える東京五輪世代のひとりとして、着実に進歩を続けているように感じた。彼は横浜の下部組織出身だそうで、このクラブには若き才能を生み出してきた歴史があり、それを感じさせる存在でもあると言えるだろう。

 また、2点目を決めたMF仲川輝人も素晴らしかった。彼のスキルフルなプレーとトリッキーな配球には感銘を受けた。終盤でも衰えないプレースピードで、浦和の守備陣をたじたじにし、攻撃を牽引した。

 そしてもうひとり、強く印象に残った選手がいる。タイ出身のティーラトンだ。この左SBが素晴らしかった。浦和の脅威であり続けた躍動感のあるドリブルによる攻め上がりに加え、献身的な守備でも貢献する姿に感動を覚えたほどだ。

 コパ・アメリカで2ゴールを決めた三好康児のプレーも楽しみにしていたが、残り15分の出場に限られてしまった。鋭い動きを見せていたものの、浦和が疲弊しきって状態での投入であり、短い時間しか見られなかったのは残念だ。それでも、インパクトのあるプレーを見せる気配を感じたので、ぜひチェルシー戦での活躍に期待したい。

 若き才能が力を発揮して危なげなく試合をモノにし、横浜のサポーターたちは、この暑くて湿気に満ちた土曜日の夜を楽しむ余裕があった。観る者を満足させる魅力的なプレーを見せていた選手たちには、心から拍手を送りたい。

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