今節でテデスコ体制終焉の可能性も…規律を失い凋落したシャルケは目を覚ませるか!? 【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

中野吉之伴

2019年03月08日

若き指揮官の声は選手に届かなくなり…

昨シーズンは2位につけたシャルケ。チャンピオンズ・リーグでは16強入りを果たす一方で、国内では残留争いを展開するというアンバランスぶり……。写真は惨敗を喫した前節デ

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 ファンの我慢が、限界を越えてしまった……。
 
 シャルケはブンデスリーガ第23節のマインツ戦(0-3の敗戦)後、今シーズンの不振の責任を取って、スポーツディレクターのクリスティアン・ハイデルが辞任を表明。そして、生まれ変わった姿を見せるべき前節、ホームでのデュッセルドルフ戦で0-4の完敗を喫した。
 
 結果以上に、ポジティブな要素が全くない試合だった。成す術なく、抵抗することなく次々と失点を重ねるチームを前に、焦燥した顔のドメニコ・テデスコ監督が立ち尽くしていた。
 
 試合後、ゴール裏のファンの前に足を運んだ指揮官に、ファンからの容赦ない怒号と罵声が飛んでくる。「ファンに謝罪をした。我々ができる、最低限のことだった。とても攻撃的で、とても怒っていた。理解できる」と、彼は甘んじてこれを受け入れた。
 
 またテデスコ監督は、試合内容に関して「動きがなく、勇気がなく、何もなかった。先週の練習では、選手の動きは生き生きしていたのに、試合になったら死んでしまっていた。間違いなく今、残留争いにいる。自分たちのメンタルが問われている」と、重々しく語っていた。
 
 昨シーズンの24節終了時、シャルケは3位につけていた。11勝7分け6敗で38得点30失点。それが今シーズンは6勝5分け13敗・25得点39失点で14位に沈んでいる……。果たして、どこに原因があるのだろうか。
 
『Bild』紙は、チーム内に多くの問題を抱えていると指摘する。
 
 チームが幾つかのグループに分かれることはどのクラブでもあることだが、現在のシャルケでは、グループ間の溝があまりにも深い。
 
 特にアミヌ・アリット、ハムザ・メンディル、ナビル・ベンタレブ、サリフ・サネ、オマール・マスカレルといった、主にフランス語を話す選手は、他の選手に「フレンチコネクション」と呼ばれ、あまり良い印象を持たれていない。
 
 問題なのは、規律面だ。時間にルーズで、振る舞いもプロフェッショナルとは言えない。リハビリの時間なのに遅刻をしたり、来ない時すらある。SNSで暴言を放ったりもする。もちろん、クラブから罰金などを科せられるが、その後も改善があまり見られないという。
 
 昨シーズンであれば、レオン・ゴレツカ、マックス・マイアーという、クラブの柱というべき存在があった。だが彼らが移籍し、さらに今冬、貴重な兄貴的存在だったナウドがクラブを去ると、チーム内のヒエラルキーが顕在化し、関係性が悪化。テデスコ監督の声も、選手に届かなくなっている。

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