【J1優勝予想】話題の中心は“イニエスタとその仲間たち”だが、「打倒・川崎」の最右翼は…

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2019年02月22日

川崎が本命の根拠とは?

話題の中心は間違いなくイニエスタ。2月22日のC大阪と神戸との開幕戦は大きな注目を集めるだろう。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季の話題の中心は、間違いなく神戸だ。元スペイン代表のダビド・ビジャに加え、山口蛍や西大伍と代表クラスも補強して魅力的な陣容を整えた。“イニエスタとその仲間たち”は華麗なパスサッカーを披露するのか、はたまたチームとしててんで機能しないのか、いずれにしても注目の的になるだろう。
 
 ただ、神戸が優勝候補かと言えば疑問符が付く。ルーカス・ポドルスキやアンドレス・イニエスタらを擁する攻撃陣に比べ、正直、守備陣の顔ぶれに物足りなさを感じる。昨季J1での総失点52は、下から数えて6番目。ディフェンスの再建こそ今オフ最大のテーマのようにも思えたが、果たしてそれが進んでいるのか。確かに楽しみなチームではあるものの、優勝を争えるほどの組織的バランスはまだ備わっていないように見える。
 
 バランスなら川崎が断然上だ。浦和を内容で寄せつけなかったゼロックス・スーパーカップの戦いぶりからも分かるように、攻守両面で安定している。なかでも圧巻だったのが昨季のリーグMVPでもある家長昭博。右手を上手く使ったキープ術は素晴らしく、マーカーに寄せられても簡単に倒れないボディバランスは健在だ。
 
 川崎の凄い点はそんな家長に頼っているわけではなく、どこからでも点が取れそうなバリエーションがあるところだ。ゼロックス・スーパーカップに限れば、CFのレアンドロ・ダミアン、右SBのマギーニョの両新戦力も好調をアピールしており、順調に仕上がっている印象が強かった。

 しかし、ゼロックス・スーパーカップとリーグ戦は別物。ゼロックス・スーパーカップで浦和を破ったからといって、それだけで川崎を大本命になどできない。実際、昨季はゼロックス・スーパーカップで勝ったC大阪がリーグ戦で苦しみ、敗れた川崎がJ1連覇を果たしている。過去の例を踏まえても、ゼロックス・スーパーカップの結果に引っ張られるべきではないのだ。
 
 
  とはいえ、他に本命がいるかと言われると、これまた難しい。鹿島は昌子源が移籍で抜けた穴が気掛かりで、浦和は主力組のFW武藤雄樹とMF青木拓矢が故障で出遅れ、さらに新戦力のFW杉本健勇とMFエヴェルトンがフィットするまで時間がかかりそうと不安が先行。
 
 昨季に躍進した札幌も得点源の都倉賢をC大阪に引き抜かれたダメージが多少なりともありそうで、ミシャスタイルにマッチしていた三好康児を同じく移籍で失った影響もあるだろう。またアジアカップを途中離脱(右膝の怪我で)した青山敏弘の状態が心配な広島もインパクトに欠ける。昨季のようにパトリックに依存するような戦い方だと苦戦を強いられるかもしれない。
 
 川崎、浦和、鹿島との比較で戦力の質も量も見劣りする印象の広島は、ACLの負担をもろに受けそうな気がする。実際、昨季はACL出場組の中で柏が降格の憂き目に遭っている。ACL組がリーグ戦で苦しむケースは少なからずあり、その点でも広島には不安が付きまとう。
 
 こうしたライバルたちの現状を踏まえると、結局のところ、川崎が本命かという結論に行き着く。なによりリーグ連覇を果たした自信は何物にも勝る武器で、それこそが本命に推す根拠。右SBでアクセントになっていたエウシーニョの退団は痛手に映るが、総合力は現時点でナンバー1だろう。
 
 リーグ3連覇への鍵は言うまでもなく鬼木達監督の采配。16年シーズンから3年続けて二桁得点の小林悠を右ウイングに固定するのか、それともCFに戻すのか、後者の場合、ゼロックス・スーパーカップで決勝弾を決めたレアンドロ・ダミアンの立ち位置はどうなるのかなどタレント集団ならではの悩みに直面した際、どんな答を出すのか。見物である。
 

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