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父はローマの名バイプレーヤー! セリエAで奮闘する“2世FW”は「真の大器」か? それとも…

カテゴリ:ワールド

片野道郎

2018年12月31日

かつて父親が指揮を執ったサッスオーロで活躍中!

ローマでスクデット獲得に貢献した偉大な父エウゼビオ(右)を、息子のフェデリコ・ディ・フランチェスコ(左)は超えようとしている。 (C) Getty Images

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 ここ最近、サッカー界でよく目にするのが、いわゆる「2世タレント」だ。偉大な父の血を継ぐスター候補たちは、単なる親の七光りなのか、それとも真の大器なのか。

『ワールドサッカーダイジェスト』誌で好評連載中の「2世タレント診断書』の第3回は、フェデリコ・ディ・フランチェスコだ。

 現在、ローマを率いる父エウゼビオは現役時代、運動量、戦術理解度の高さ、そして献身性を最大の持ち味とする典型的な「質より量」のセントラルMFだった。

 いわゆる“インコントリスタ”で、ボール奪取など中盤の汗かき仕事を専門に担うハードワーカーである。息子フェデリコは、ポジションこそ攻撃的なウイングだが、華麗なテクニックよりもハードワークと献身性を武器とし、チームのためにプレーする姿勢は父にとてもよく似ている。

 178cm・75kgという体格は、フットボーラーとしては小柄だが、バランスの取れた筋肉質の肉体に、パワーと持久力を高いレベルで持ち合わせる。父と違うのは、運動量だけでなくスピードも持っているところ。ウイングとしてプレーしているのも、フィジカル的な資質の高さゆえだ。

 父の故郷ペスカーラの育成部門で育ち、18歳でトップチームに昇格してセリエAデビューを飾ったが、その後3年間は下部リーグを渡り歩く下積み生活を送った。

 ブレイクしたのは、父が初めて監督を務めたセリエBのヴィルトゥス・ランチャーノに移籍した2015-16シーズン。攻撃的なインサイドハーフとウイングという異なるポジションでプレーし、思い切りの良いドリブルやオフ・ザ・ボールの走り込みから、しばしばフィニッシュにも絡み、8得点・5アシストを記録。16年夏にセリエAのボローニャに引き抜かれた。

 ボローニャでは1年目こそ途中出場が多く、準レギュラー扱いだったが、2年目の昨シーズンは4-3-3の左ウイングとして出場機会を増やし、成長の跡を見せた。

 そして今夏、昨年6月まで父が6シーズンにわたって監督を務めたサッスオーロに移籍。左ウイングのレギュラーに定着し、18節時点で13試合に出場している。
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