強い決意とともに臨んだ前節だったが…

ここ数試合では右WBを務め、状況に応じてSBもこなす原口。満足のいく起用ではないだろうが、不満は胸にしまって全力を尽くす。デュッセルドルフ戦でチームを勢いに乗せてから、日本代表に合流することができるか。 (C) Getty Images
フライブルクに向かう電車のなかで、陽気に歌うハノーファーのファンがいた。僕の席の少し先では、向かい合って座っていた所見の2人組に、熱心にクラブの素晴らしさを語っている中年ファンがいた。スタジアムに向かう道では、大声で「ハノーファー! ハノーファー!」と叫び、存在をアピールするファングループがいた。
順位がどれだけ悪かろうと、愛するチームのために、どこまでも帯同する。試合前の彼らの顔には笑顔こそあれ、悲壮感はない。今日こそはと、いつでも全力でサポートしようとする。ミスがあれば嘆くし、失点すれば怒りたくもなる。口汚い野次だって出てしまう時もある。でも、苦しい時こそ助けなければと、また声援を送り出す。
選手は、その思いを背負って戦う。
順位がどれだけ悪かろうと、愛するチームのために、どこまでも帯同する。試合前の彼らの顔には笑顔こそあれ、悲壮感はない。今日こそはと、いつでも全力でサポートしようとする。ミスがあれば嘆くし、失点すれば怒りたくもなる。口汚い野次だって出てしまう時もある。でも、苦しい時こそ助けなければと、また声援を送り出す。
選手は、その思いを背負って戦う。
状況は確かに良くない。ブンデスリーガでは15節終了現在で最下位。不用意なミスで失点を重ね、前線は決定機をモノにできない。業を煮やした監督のアンドレ・ブライテンライターが、「今年の残り2試合で最低でも勝点4を取れなければ、冬休みは没収」という荒治療に出ようとしていると、『Bild』紙は報じた。
何としても勝たないと。
強い決意とともに臨んだ16節フライブルク戦だったが、いきなり失点してしまう。開始2分、CKからのクロスに対し、キャプテンのヴァルデマール・アントンが、誰がどう見てもハンドと分かるファウルでPKを献上。これをジャン=ルカ・ヴァルドシュミットに決められる。
出鼻を挫かれるというよりも、自分たちで挫いてしまったハノーファー。だが、まだ時間は十分にある。ファンからはすぐ、チームを鼓舞する声が飛んでくる。
4分、右サイドの原口元気から鋭いパスがFWヘンドリック・ヴァイダントに送られる。選手の動きは悪くない。フライブルクが中盤からプレスをかけようとするが、焦らずにパスを回しながら、良いかたちで前線にボールが入っていく。そして14分、CKをフェリペがうまくゴール前で合わせて同点に成功した。
その後も、両サイドの原口とミイコ・アルボルノスが高さを取り、攻撃の起点を作っていく。トップ下で先発出場のフローレント・ムスリジャが小気味良いドリブルで持ち運び、チャンスになりそうなクロスも送られる。
だが、なかなかゴールに結びつかない。60分、ボビー・ウッドはGKとの1対1を制することができず、62分にはカウンターからの流れで、ペナルティーエリア内でパスを受けた原口のシュートは枠を外れる。
内容は悪くないが、あと一歩ゴールに迫れない。ヤキモキする展開のまま、試合は終了となった。