終了間際のPK獲得を演出!! U-21日本代表の黒子役・松本泰志を森保監督も称賛!

カテゴリ:日本代表

平野貴也

2018年08月25日

「攻撃にも行って得点に関わりたいけど、こらえてやりたい」

ボランチとしてフル出場し、8強入りに貢献した松本。PK獲得につながるパスを繰り出した。写真:徳丸篤史

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 アジア大会のサッカー競技男子は25日に決勝トーナメント1回戦を行ない、日本は1-0でマレーシアを下してベスト8に駒を進めた。得点は、試合終了間際に投入されたFW上田綺世(法政大)のPK。薄氷の勝利だった。前半は積極的に相手の背後を突いて決定機を作ったが、後半は攻めあぐねて何度もカウンター攻撃に晒され、クロスバーやポストに助けられた。大きな手応えを得たとは言い難い内容だが、今大会は、結果こそが最重要だ。元々、23歳以下の年齢制限にオーバーエージの起用が認められている大会に、日本は21歳以下のチームで参加している。年上が相手という難しさがあり、その上で、19日間で7試合をこなさなければメダルは獲得できず、大会期間中は、まともな戦術練習ができない小さなグラウンドでの練習を強いられたり、都市の移動を行なったりするタフな日々を過ごさなければならない。2日後の27日に行なわれる準々決勝に進めたこと以上の成果はない。
 

 こうした難しい試合の中で、難しい役割をこなしている選手がいた。ボランチで最も長く出場時間を得ている松本泰志(広島)だ。中盤のダブルボランチは、松本と渡辺皓太(東京V)あるいは神谷優太(愛媛)の組み合わせが多い。相手の隙を見つけてドリブルを仕掛けるふたりと組む松本は、いわば黒子の役だ。
 
 松本は「リスク管理を森保(一監督)さんにも横内(昭展コーチ)さんにも徹底して言われていて、バランスを見てやろうと思っている。攻撃にも行って得点に関わりたいけど、こらえてやりたい」とチームタスクの守備、リスクマネジメントをこなしながら、元々の持ち味である攻撃力を生かす道を探ろうとしている。
 
 マレーシア戦は、相手が日本に合わせたシステムでハイプレスをかけてくる展開でスタート。立ち上がりは、やや落ち着かない場面もあったが、積極的に相手の背後を狙って、多くのチャンスを作り出した。しかし、8分、31分と岩崎悠人(京都)、旗手怜央(順天堂大)が迎えた決定機を決め切れず、後半に入ると、今度は相手がカウンター狙いに切り替え、スペースを失った日本はミスが増えた。
 
 松本は「相手が前半と後半でやり方を変えて来た。全員が頭をフル回転させて、狙うべきところは狙えていたので良かったと思いますけど、失い方が良くないところもあった。次は注意したい」と引いた相手に対して前掛かりになるチームのバランス取りに奔走していた。
 
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