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【小宮良之の日本サッカー兵法書】西野監督にとっての「ベストな23人」は大舞台で何を見せられるか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年06月09日

選出に値する選手は他にも多々いたが…

ガーナ戦に続いてスイス戦でも完敗……。西野ジャパンから好材料を見つけ出すのは難しいが、指揮官はこのチームからどれだけ「ベスト」を引き出せるか。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 5月31日、日本代表がロシア・ワールドカップに向けたテストマッチのガーナ戦で0-2と完敗した翌日、大会に挑む23人のメンバーが、西野朗監督の口から発表された。
 
 技術委員長という、本来ならヴァイッド・ハリルホジッチ監督をサポートする立場だった西野氏が監督になったという不当性が根っこにあるだけに、選考に対しては批判が燻り続けている。
 
「忖度か?」
「年功序列か?」
「なぜクラブで結果を出した選手が選ばれない!?」
 
 そうした声は、大会直前になっても根強く聞かれる。
 
 2017-18シーズン、ポルトガルで2桁得点という数字を叩き出した中島翔哉(ポルティモネンセ)が外れたのは意外だった。また、オランダでチームMVPに輝いた堂安律(フローニンヘン)は、日本では数少ない左利きアタッカーで、将来を象徴する選手としても選考に値した。
 
 そして、スペイン2部リーグでプレーする鈴木大輔(ヒムナスティック)も、欧州で実績を積む数少ない日本人DFとして、少なくとも試してみるべきだった。
 
「〇〇〇ジャパン」という監督の名前を冠した表記が、今では当然のように使われているが、本来、代表は選手のものであるべきで、所属クラブで結果を出した選手には、その椅子が与えられるべきだ。それによって、選手同士の競争力は健全に高まる。代表ユニホームの伝統も、自ずと守られる。
 
「代表チームが、その国のプレースタイルを示す」
 
 そういう意見が日本サッカー協会内にはあるようだが、プレースタイルはすでに多様化しており、クラブレベルで選手が作り出しているのが実情だ。代表に求められるのは、結果を残した選手を正しく用い、その良さを引き出せる戦い方を選択し、勝利する。そこに尽きる。
 
 これは、ハリルホジッチ前監督だけでなく、4年前のW杯で日本を率いたアルベルト・ザッケローニにも同じことが言えるが、彼らはスタイルにはめ込みすぎるのだ。
 
 活躍した選手のキャラクター次第で、戦い方を変えられる指揮官が代表チームには必要だろう。
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