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【小宮良之の日本サッカー兵法書】西野監督にとっての「ベストな23人」は大舞台で何を見せられるか!?

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2018年06月09日

それでも見方によってはこのメンバーも…

クラブで調子の良い選手を招集するのが、最も人々を納得させるはずだが、監督にはそれぞれ考えや拘りがあり、そう簡単にはいかない。なぜアスパス(写真)は選ばれ、中島は外れたが……。 (C) Getty Images

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 例えば、スペインのジュレン・ロペテギ監督は、アンドレス・イニエスタ、ダビド・シルバ、チアゴ・アルカンタラ、コケ、セルジ・ブスケッツというMFをひとつの軸として考える一方、ジエゴ・コスタというカウンタータイプのFWも選んでいる。
 
 また彼は、“子飼い”として重用してきたアルバロ・モラタ、ビトーロといった選手を、「今シーズンの不振」を理由にバッサリ切り、逆にシーズン20得点と旬のイアゴ・アスパス、レアル・マドリーの欧州制覇に貢献したルーカス・バスケスを選出。実力と直近のプレーを評価したのだ。
 
 言うまでもないが、監督のメンバー選びは難しい作業である。日本でいえば、怪我による小林悠(川崎フロンターレ)のメンバー外は、不測の事態だったに違いない。誰もが納得する選考などなく、3、4人の選手は、責任を背負う立場にある監督のエゴが出ても仕方ないだろう。
 
 そう「踏ん切り」をつければ、今回の顔ぶれは決して悪いメンバーではない。
 
 来シーズンのベティス移籍を正式に発表した乾貴士は、試合を決められる力を持っている。また、マルセイユでヨーロッパリーグのファイナリストになった酒井宏樹も、故障から完全回復したら、大いに期待できる。
 
 長友佑都も、ガラタサライでトルコ王者になったこともあって、頭も身体も冴えている。マインツの武藤嘉紀は切り札候補で、ドイツのカップ王者となった長谷部誠(フランクフルト)は、戦術の軸になるはずだ。
 
 選手たちが、ピッチで日本の戦い方を体現できるか?
 
 6月19日、選び抜かれた23人が南米の雄コロンビアと激突する。
 
文:小宮 良之
 
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
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